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日本株続伸、米中交渉への楽観強く内外需上げ-医薬品値上がり首位

更新日時
  • 米中協議は9日も継続、トランプ米大統領は中国との早期合意望む
  • 米株先物や中国株上昇、武田薬やアステラ薬が医薬品指数をけん引

9日の東京株式相場は3日続伸。米国と中国の貿易交渉への楽観が強まり、機械や電機などの輸出関連、食料品、サービスなど内外需とも買われた。武田薬品工業やアステラス製薬などがけん引し、医薬品はTOPIX上昇寄与度首位。

  • TOPIXの終値は前日比16.68ポイント(1.1%)高の1535.11
  • 日経平均株価は223円02銭(1.1%)高の2万0427円06銭

  北京で行われた米中の通商協議は進展しており、9日も継続された。トランプ米大統領は金融市場を押し上げるため、中国と早期に合意することを一段と強く望んでいると、ホワイトハウス内の複数の関係者が明らかにした。アジア時間の米国株先物が堅調に推移して今晩の米株高期待が高まった上、中国上海総合指数が大幅高となっていることも投資家心理の改善につながった。

  東京海上アセットマネジメントの橋爪幸治シニアファンドマネジャーは「米金融政策、米中通商問題など12月後半以降の悪材料が次々に後退している。投資家は総強気ではないが、少なくとも総弱気ではなくなった」と指摘。トランプ米大統領が中国と早期合意を望んでいるとの観測も、「その通りだろう。トランプ大統領の一番の成果は米株高だが、その状況がいま反転している」と言う。

  業種別では医薬品がTOPIXの上昇寄与度、業種別値上がり率でともに首位となった。医薬品は33業種の12月下落率2位と足元での下げが目立っていた。この日はモルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を「オーバーウエート」で再開した武田薬、骨粗鬆症治療でイベニティの国内製造販売承認を取得したと発表したアステラ薬、野村証券がことしの医薬品セクターの注目銘柄の一つとしたエーザイも高くなり、そろって医薬品指数をけん引した。

  TOPIX、日経平均とも大発会の下げを帳消しにした後も戻りは継続しており、投資家の短期採算コストである25日移動平均線(TOPIX1564.62、日経平均2万0978円)に接近してきた。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は「足元の戻りは売られ過ぎからの自然体の反動。ショートカバーはまだ残っている。過去の経験則からも25日線水準までは戻るだろう」と予想していた。

  • 東証33業種では医薬品、パルプ・紙、精密機器、食料品、機械、電気・ガスなどが上昇率上位
  • 下落はその他金融、不動産、証券・商品先物取引、空運
9日は3連騰
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