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バイオ関連株が活況、「電気が消えるとお化けが出る」との兜町格言

  • サンバイオやオンコリス、そーせいGなどマザーズで急伸銘柄相次ぐ
  • サンバイオ売買代金はファナック上回る、マザーズ指数けん引

8日の日本株市場でバイオ関連株が活況を呈している。昨年末までの小型株に対する需給悪化が一巡する中、大型新薬への期待などから見直し買いが強まっている。バイオ関連の人気は景気や企業業績の先行き不透明感など、日本株全体に強気になりづらい心理も裏付けている。

  この日のマザーズ市場では再生細胞薬の開発を手がけるサンバイオが一時12%高の9580円まで買われたほか、がん治療薬開発のオンコリスバイオファーマが同8.4%高の1292円、アンジェスは6.4%高とそれぞれ急伸。次世代がん免疫治療法でマイルストンを受領したと発表したそーせいグループは16%高の1078円とストップ高まで買われた。特にサンバイオは、午後1時53分時点、日本株全体でも売買代金がソニーやファナックを上回る第9位と目を見張る活況ぶり。

  丸三証券の服部誠執行役員は「昔から株式市場では『電気(電機)が消えるとお化け(医薬品)が出る』との格言がある」と話す。景気・企業業績の先行きが見通しづらい中、バイオ関連は景気に左右されない典型で、米中摩擦や為替動向などにも影響されにくい。「2020年からは大型新薬も多数上市が見込まれるなど今後大きなテーマになる」と同氏はみる。また、昨年末にかけての個人の追証に伴う売りや信用取引の担保の売りが一巡したことによる需給面の改善も、小型株の下げ一服につながっている一面もあるという。

  きょうの日本株は続伸しているものの、午後2時時点の東証1部売買代金は1兆6578億円と前日同様に終日ペースでは2兆4000億円台と売買エネルギーは盛り上がっていない。SMBC日興証券投資情報部の松野利彦氏は「米ISM非製造業がさえなかったように、世界景気は減速の方向にある。どこまで減速するかが読みづらく、相場の先行きは不透明感が残っている」と話していた。

戻り歩調強まる
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