サウジ実業家:日産からの16億円の支払いは正当-特別背任事件

更新日時
  • ジュファリ氏がゴーン容疑者再逮捕後初めて公に説明
  • 地検はゴーン容疑者が投資損失を日産に付け替えたとみている

日産自動車のサウジアラビアのビジネスパートナーは、自身の会社は日産自が販売代理店の問題を解決し合弁会社設立に道を開くのを助けたと指摘し、日産自の前会長で特別背任容疑で先月再逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者の下、同社から受け取ったとされる1470万ドル(約16億円)は正当な報酬だと主張した。

  サウジ有数の複合企業、EAジュファリ・アンド・ブラザーズの会長を務めるハリド・ジュファリ氏が経営する会社は、東京地検特捜部による昨年12月21日のゴーン容疑者再逮捕以来初めて公に見解を示した。

  ハリド・ジュファリ社はニューヨークで広報を担当するテリー・ルーニー氏を通じ、「日産自から4年間で受け取った1470万ドルはサウジにおける日産自の事業戦略の支援・促進に向けた正当な事業目的のためのもので、事業経費の立て替え払いも含まれていた」と説明した。

  地検捜査の焦点は、ゴーン容疑者の資産管理会社が新生銀行と契約したデリバティブ(金融派生商品)取引。2008年金融危機の際の円急騰時に同取引で1670万ドルの評価損が生じた。

  東京地検はゴーン容疑者がこの損失を日産自に付け替え、その後、自分の資産管理会社に戻したが、この際にジュファリ氏が新生銀への信用保証で協力したとみている。

  ジュファリ社は発表資料で、日産ミドルイーストの売り上げに響いた現地ディーラーの問題解決と合弁会社設立でサウジ政府の承認を得た以外にも、「サウジ国内の日産自の新たな生産工場の認可と資金調達の確保に何年にもわたり取り組んだ」とし、「ハリド・ジュファリ社が日産自動車と日産ミドルイーストの多大な利益に貢献し続ける多くの具体的なサービスを提供してきたのは明らかだ」とコメントした。

原題:Nissan Saudi Partner Details Lobbying Work in Ghosn’s Defense(抜粋)

(6段落目にジュファリ氏の会社のコメントを追加して更新します.)
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