コンテンツにスキップする

日本株続伸、米中交渉期待や円高一服-輸出や資源関連株中心に上げ

更新日時
  • 中国の劉鶴副首相が交渉に予想外の出席、為替一時1ドル=109円
  • 原油や金属など商品市況上昇、株式需給改善の見方も
Japan Stocks Play Catch Up in Global Slump After Four-Day Break
Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg
Japan Stocks Play Catch Up in Global Slump After Four-Day Break
Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

8日の東京株式相場は続伸。米国と中国の貿易交渉進展期待や為替円高の勢い一服、商品市況高から過度の業績懸念が和らいだ。輸送用機器や機械など輸出関連をはじめ、石油・石炭製品や非鉄金属、海運といった資源関連業種中心に高くなった。

  • TOPIXの終値は前日比5.90ポイント(0.4%)高の1518.43
  • 日経平均株価は165円07銭(0.8%)高の2万0204円04銭

  7日から始まった米中両国の通商協議に中国の劉鶴副首相が出席し、中国側が交渉を重要視していることが示唆された。7日のニューヨーク原油先物は1.2%高の1バレル=48.52ドルと6営業日続伸、ロンドン金属取引所(LME)の金属市況も高くなるなど、景気先行き懸念が和らぐとともに商品市況は上昇。きょうのドル・円相場は1時1ドル=109円と、前営業日の日本株終値時点108円20銭に比べて円高の勢いは一服した。

  大和住銀投信投資顧問の門司総一郎シニア・エコノミストは「昨年11月以降の株価乱高下は、ヘッジファンド閉鎖に伴う換金売りと米中交渉の不透明感という2つの理由があった」と語る。そうした売り物が途切れる中で米金融政策期待など後押し材料が重なって相場が反転したことから、「一部のヘッジファンドは買い戻しを迫られている。米中交渉もお互いに決着させようという意志がみえる」と分析。足元の株価上昇は「日本株を含めたグローバル株式の底入れを示すものだ」との見方を示した。

  TOPIXは昨年12月19日以来、日経平均は同12月20日以来の高値となり、年末年始にかけて乱高下を繰り返した株価は戻り歩調を強めつつある。丸三証券の服部誠執行役員は「需給面が落ち着いてきている。PBRなどから判断して日本株はファンダメンタルズの悪化を過度に織り込んだ部分がある」とし、「3月までは日経平均で1万9000-2万1000円のレンジ相場に移行するだろう。今回の米中協議で悪い話が出なければ、当面はレンジの上限を目指す動きになりやすい」と予想した。

  もっとも、TOPIXと日経平均の上昇寄与度首位はソフトバンクグループで、株価指数先物主導の色彩も強かった。「相場の先行き不透明感は晴れていない。足元では国内投資家は積極的に動いておらず、ショートカバー主体の動き」とも、丸三証の服部氏。バイオ関連株の活況も、先行き不透明感が残っている表れとみていた。

バイオ関連株活況の記事はこちらをご覧ください

  • 東証33業種では石油・石炭製品や精密機器、海運、情報・通信、機械、輸送用機器、証券・商品先物取引が上昇
  • 陸運、空運、食料品、パルプ・紙、化学、建設は下落
昨年12月19日以来の高値
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE