景気支援に動いた中国、底はまだ先-政策調整なければ効果薄れる公算

  • 野村は人民銀が年内にさらに150bpの準備率引き下げを行うと予想
  • CICCは100-200bpの追加引き下げとオペ金利下げも見込む
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国が国内景気の鈍化を抑制しようと先週末行動を起こしたが、これで終わらないというのがエコノミストらの見立てだ。

   中国人民銀行(中央銀行)は4日、市中銀行の預金準備率を合計100ベーシスポイント(bp=0.01%)引き下げると発表。差し引き8000億元(約12兆6500億円)の流動性を解き放ち、春節(旧正月)の大型連休を控えた資金需要逼迫(ひっぱく)の緩和を図る。

  野村ホールディングスは人民銀が年内にさらに150bpの準備率引き下げを行うと予想し、「対象を絞った」中期貸出制度(MLF)を通じた流動性供給も増やすと見込みだとしている。中国国際金融(CICC)は追加的な100-200bpの預金準備率引き下げがあり、公開市場操作(オペ)金利も下げられると想定している。

  逆風は強まっている。不動産を巡る規制が与信の流れを鈍らせ、消費者の財布のひもは固い。さらに、米中貿易戦争の深刻化回避に向けた交渉の先行きを見通せないことが、外需に影を落としている。つまり、刺激策にもかかわらず、中国経済の底が近いとみる向きはほとんどいないということだ。

  CICCの易峘、梁紅両エコノミストは「不動産需要や地方政府の資金調達、それに与信サイクル拡大の息の根を止めつつある政策を迅速に調整しない限り、金融政策緩和は引き続き十分に伝わらない可能性が高い」と指摘した。

原題:China to Keep Supporting Economy as Growth Headwinds Stiffen(抜粋)

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