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ドル・円下落、米利上げ停止観測や米中通商協議の不透明感が重し

更新日時
  • 年内米利下げを織り込みつつある状況で上値重いーソシエテ
  • 米中通商協議、目立った内容は出ないと思うーSBI証

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言を受けた米利上げ停止観測や米中通商協議への不透明感などが重しとなった。ドルは主要10通貨に対して全面安。

  • 7日午後3時14分現在のドル・円は前週末比0.3%安の1ドル=108円19銭。朝方に付けた108円78銭から徐々に水準を切り下げ、午後は一時108円02銭まで下落
  • ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ユーロ=1.1418ドル。一時1.1430ドルまでユーロ高・ドル安に振れた

市場関係者の見方

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長

  • ドル・円、109円の大台を回復するのは難しい。輸出企業は焦らず戻りを見極める感じのようだが、輸入企業はドル・円の下落リスクから慎重になっている。ドルそのものも市場がまだ年内の利下げを織り込みつつあるような状況で上値が重い

SBI証券投信・債券部の相馬勉部長

  • パウエルFRB議長発言を受けた市場の反応は、当面は米利上げないとの見方。米金利先高観からのドル先高観は薄れるものの、米雇用統計は悪くなく急落もなくなった印象
  • 米中通商協議、すぐに答えが出る訳ではなく、目立った内容は出ないと思う。米政府機関の一部閉鎖が長引きそうで不透明感強く、ドルを思い切って買っていく話にもならない

三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジスト

  • パウエル議長発言を受けて、ユーロ・ドルは堅調。物価統計などユーロ圏の売り材料には飽きており鈍感な反応。一方、米金融政策を巡り米利上げ頓挫観測でドルが売られる状況
  • 米中通商協議はいつもやっている話で、進展するなどと言っているが、前週から分かっていた同じ材料

背景

  • 主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.3%低下の1188.25と昨年10月18日以来の低水準
  • FRB議長:必要に応じて政策調整の用意-当局は辛抱強くなれる
  • トランプ大統領:国家緊急事態を宣言する可能性、改めて主張-壁建設で
  • 知的財産や華為などが鍵:米中貿易協議の成否を左右する7つの問題
  • 米長期金利は時間外取引で前週末比1ベーシスポイント(bp)低下の2.66%程度。前週末終値は11bp上昇
  • ドル・円相場の推移
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