英国で高まる合意なきEU離脱リスク、多国籍企業が準備急ぐ-関係者

  • フォルクスワーゲンやマコーミック、物流企業に支援要請
  • 企業の中には必要な支援受けられないところも-関係者

英国が合意なしに欧州連合(EU)を離脱するリスクが高まっているため、多国籍企業は税関審査が導入される場合への備えを急いでいる。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

  ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)や米調味料メーカーのマコーミックなどの企業はここ数週間に、英EU間の輸出入で審査が突然始まる場合への支援を物流企業に要請した。協議が部外秘だとして匿名を希望した関係者の1人が語った。

  この関係者によると、全ての企業が必要な支援を受けられるわけではない。

  メイ英首相は自らがEUと結んだ離脱合意案で、モノの自由な移動をEU離脱以降も継続しようとしている。だが、14日の週に予定される議会採決で承認を得られるか情勢は依然厳しく、英国が合意なくEUを離脱する事態となれば、関税と規制上の障害が突然発生し、通関手続きの遅れが見込まれる。

  ベーカー&マッケンジー法律事務所で英国通商担当弁護士を務めるロス・デントン氏は「大幅に増加する文書の処理に対処できるだけの人員を確保する必要があるが、そこが支障になる」とし、「英国と第三国の税関手続きについて比較的高度な問題を理解している人材が不足している」と指摘した。

  VW広報はコメントを控えた。マコーミック広報は英EU離脱に対する同社の準備は「かなり進んでいる」とし、顧客への供給を守るため「リスクを管理し軽減する計画を実施中だ」と述べた。

原題:No-Deal Brexit Risk Sparks Company Plea for Customs Check Help(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE