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米雇用統計:12月は31.2万人増、過去10カ月で最大-平均時給加速

更新日時

12月の米雇用統計では、雇用者数の伸びが10カ月ぶりの大きさとなった。平均時給の伸びも加速し、労働参加率も上昇。経済へのリスクは高まっているものの、米雇用市場は力強いことが示された。

  米労働省の4日発表によると、12月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比31万2000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想のいずれをも上回った。11月は17万6000人増(速報値15万5000人増)に上方修正された。

  12月の平均時給は前年同月比3.2%増と、市場予想(3.0%増)を上回り、10月に記録した2009年以降の最速ペースに並んだ。失業率は3.9%と、約50年ぶりの低水準(3.7%)となった11月から上昇。5カ月ぶりの高水準となった。能動的に職探しをする人が増えたことを反映している。

U.S. payrolls climbed 312,000 in December as jobless rate jumped

米非農業部門雇用者数と失業率

米労働省統計局

  雇用や賃金の伸びは個人消費を下支えするとともに、このところ弱い経済指標の発表や企業の業績見通し下方修正の動きが見られていた中で一定の安心感を与える。ただ、米国と中国の関税賦課の応酬や製造業の軟化、住宅市場の減速、世界的な経済成長の鈍化予想などリスクが多々あり、労働市場のこうした力強さが19年も続くとみるのは難しいかもしれない。

  12月の労働参加率は63.1%と、17年9月以来の高水準に上昇した。11月は62.9%だった。12月の平均時給は前月比では0.4%増。11月は0.2%増だった。

  ドイツ銀行のチーフ国際エコノミスト、トルステン・スロック氏は12月の雇用統計について、米連邦準備制度理事会(FRB)本部がある「コンスティテューション・アベニューに大きな安堵(あんど)感」を恐らくもたらしたと述べた。

  同氏はブルームバーグテレビジョンで、米金融当局のドット・プロット(金利予測分布図)が軽視されるというパウエルFRB議長にかかる圧力が軽減され、同議長は追加利上げを「容易に正当化」できるとの見方を示した。

  バークレイズの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・ゲーペン氏も「米金融当局はこれで、自らの景気判断が正しく、今年の追加利上げに向けた軌道に自分たちが乗っていると満足しているはずだ」と述べた。

  12月は民間部門の雇用が前月比30万1000人増え、予想中央値(18万5000人増)を上回った。政府部門は1万1000人増だった。週平均労働時間は34.5時間。11月は34.4時間だった。

  「U6」と呼ばれる不完全雇用率は7.6%で11月と同水準。U6にはフルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者や、仕事に就きたいとは考えているものの積極的に職探しをしていない人が含まれる。
  
  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Payrolls Rise 312,000, Wages Accelerate in Jobs Blowout (2)(抜粋)

(第6段落以降にエコノミストの見方や詳細を追加して更新します.)
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