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円高で金融当局が3週連続で会合、 緊張感持って注視と財務官

更新日時
  • 極めて高いボラティリティには強い懸念を持って認識-浅川氏
  • 日銀は簡単には追加金融緩和には動けない-野村証
Coincheck Inc. Files A Report To Regulators Over $500 Million Cryptocurrency Heist
Photographer: Akio Kon/Bloomberg
Coincheck Inc. Files A Report To Regulators Over $500 Million Cryptocurrency Heist
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

財務省と金融庁、日本銀行の幹部は4日午後、財務省内で市場動向に関して意見交換した。財務省の浅川雅嗣財務官は会合後記者団に対して、為替・株式相場の変動の高まりについて、「過度な変動は望ましくない」とした上で、「必要なことがあれば適切な対応をする」と語った。3者会合は昨年12月20、25日に続き3週連続の開催。

  円相場がシドニー市場で一時104円台まで急騰、すぐに大幅反落するといったボラティリティの高まりに関して浅川財務官は、「こうした動きには強い懸念を持って認識せざるを得ない」と指摘。「東京市場では通常ベースに戻ってきたが、投機的な動きがあるかないか緊張感を持って注視したい」と述べた。

Japan's currency takes a breather after a New Year surge

最近の円相場の推移

  

  その上で、過度な変動に対して「必要に応じて通貨当局間で協調していくことはG7やG20でも認識が共有されている」とし、「その合意にのっとって必要なことがあれば適切に対応するというスタンスにはいささかも変わりない」との立場を繰り返した。さらに、「投機的な動き、市場のファンダメンタルズ、あるいはそうした議論からは正当化できない動きがあったらこれは看過できないので、そこをしっかり見ていきたい」と説明した。この日の会合には金融庁の遠藤俊英長官、日銀の前田栄治理事らが出席した。

  日銀の追加金融緩和手段が限られているのを市場に見透かされていることも投機的な動きに影響しているかとの質問に対しては、早期の物価安定目標に向けて強力な緩和策を続けていくとの日銀の方針を「信頼している」と付け加えた。

Japan Stocks Play Catch Up in Global Slump After Four-Day Break

正月休み明けの都内の出勤風景。4日の東京市場は円高・株安に見舞われた。

Photographer: Takaaki Iwabu/Bloomberg

  野村証券の桑原真樹シニアエコノミストは、日銀の対応について、「有効な金融緩和策がなくなってきているというのが実情。何かできるとすると政府の財政政策と組み合わせた形と思うが、簡単には追加金融緩和には動けない」との見方を示した。

  黒田東彦日銀総裁は同日、全国銀行協会の新年賀詞交歓会で、「米国その他外国の方で幾つか予想外のことがあり、マーケットに大きく影響している」との認識を表明、「マーケットの状況を見つつ、自分の判断でしっかりした政策を行っていく」と述べた。

  年末年始の海外市場で円買い・ドル売りが強まり、円相場は一時急騰したものの、4日の東京外為市場では米政府閉鎖を巡る共和党・民主党協議などへの期待でドルが買い戻され、円は108円台で推移した。東京市場での株価も円高やアップルの業績予想下方修正などを背景に大幅続落、日経平均株価は2.3%安の1万9561円96銭と大発会としては3年ぶりの下げ幅となった。

(市場の見方と黒田日銀総裁のコメントを追加して更新しました.)
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