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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米株急落、将来の実体経済を予兆か-ファンダメンタルズ堅調説に陰り

  • アップルの売上高予想下方修正やISM製造業景況指数の低下を嫌気
  • 成長が鈍化しつつあるという認識が今や市場心理だと関係者
Trading On The Floor Of The NYSE As U.S. Stocks Head For Best Weekly Gain Since 2011
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)が突如として堅調に見えなくなった。

  最初の要因はアップルによる売上高見通しの50億ドル(約5400億円)以上の下方修正だ。その兆候を捉えて同社株は過去3カ月で30%下落していた。さらに米供給管理協会(ISM)が発表した製造業総合景況指数が2年ぶりの低水準となり、ブルームバーグ調査のどの予想にも届かなかった。

  何が起きているのだろうか。昨年10-12月(第4四半期)にS&P500種株価指数が高値から19.8%下落し、弱気相場入り一歩手前となる状況で、経済も企業業績も堅調に見えることから動揺してはいけないという言葉を何度も耳にした。

  しかし、そのような言質への信頼は直近の24時間で打撃を受けた。ダウ工業株30種平均は3日に660ドル(2.8%)下落し、ナスダック100指数も3%強の大幅安を演じた。

S&P 500 plunges after Apple cuts outlook, ISM comes in weaker than expected

  FTSEラッセルのグローバル市場調査担当マネジングディレクター、アレック・ヤング氏は電話インタビューで、「市場が上方や下方に大きく動く際は、ポジティブないしネガティブな将来の展開を物語る。この種のニュースフローが今後出てくると今回の極端な下げは告げていた」と指摘した。

Apple Inc poised for worst day since 2013

  先行きを占おうとする投資家にとって二つのリスクが存在する。一つは、プロの予測者が捉えていない何かを市場が見ている可能性、二つ目は金融市場で積み上がる損失が自己実現的な予言のようになり、センチメントを悪化させ、消費者と企業の信頼感を損なうリスクだ。

  オポチュニスティック・トレーダーの創業者、ローレンス・ベネディクト氏は「成長が鈍化しつつあるという認識が今や市場心理だ。企業はリセッション(景気後退)入りの恐れがあるため投資したがらず、全体的として、こうした認識が現実になる」との見解を示した。

Bloomberg Economic Surprise indexes both negative for first time under Trump

原題:Bad Stuff the Stock Market Worried About Is Starting to Happen(抜粋)

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