Photographer: NoSystem images/iStockphoto

悪いニュースはやはり悪いニュース-FEDと中国の出動期待が消失

  • 米金融当局がバランスシート正常化の軌道外れること嫌がるとの見方
  • 投資家は企業利益の悪化を織り込んでいなかった可能性が高い
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打ちのめされた株式市場にとって、悪いニュースがやはり悪いニュースなのはなぜだろう。金融市場にとってのFEDプット、グローバル経済にとってのチャイナプットが同時に消えてなくなったようだ。

  過去のストレス局面では、悪い経済データをリスク資産にとってプラス要因と捉えることができる場面も少なくなかった。世界の二大経済大国の一つが下支えに動く可能性を高めることがその理由だ。米連邦準備制度が金融政策正常化を推進するジェット噴射を抑制したり、場合によっては刺激を拡大したりすることや、中国の政策担当者が需要押し上げのために介入することが期待された。

  しかし、このような戦略を採用してきた投資家は、最近になってこん棒で殴られたような衝撃を受けている。3日の米株式相場は、米アップルによる売上高予想引き下げや、米供給管理協会(ISM)が発表した昨年12月の製造業総合景況指数が2008年10月以来の大幅低下となったことが重しとなり、大きく下落した。

  2日公表された12月の中国製造業購買担当者指数(PMI)も50を下回り、活動の縮小が示された。今年の成長減速は予想されていたかもしれないが、これほど厳しく、あるいはこれほど早くそうなるとは想定していなかっただろう。

  マクロ・リスク・アドバイザーズのチーフ・マクロストラテジスト、マヤンク・セクサリア氏は「PMIやアジアの輸出、アップルのガイダンスのような中国関連指標の弱さのせいで、中国当局が現在行っている刺激策が十分でない、もしくは有効でないとのストーリーが定着しつつある。米連邦準備制度は利上げ期待の抑制、中国は与信拡大を通じて減速を和らげようとしているが、いずれもこれまでのところリフレには動いていない」と指摘した。

  さらにキャンターフィッツジェラルドのグローバル・チーフマーケットストラテジスト、ピーター・チェッキーニ氏は、連邦準備制度のバランスシート正常化のペースについて、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「悪いニュースへの対応手段として使うことを嫌がっている」との見方を示した。

原題:Bad News That Used to Be Good Is Just Bad Thanks to China, Fed(抜粋)

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