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【コラム】渦中の華為を率いる真のリーダーはこれから分かる-Culpan

  • 逮捕された孟CFOは創業者である任正非CEOの娘
  • 副会長は4人、うち3人は「輪番会長」-取締役会会長は梁華氏

最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕された中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)が一連の人事異動を2018年3月に発表したことはほとんど知られていない。

  4人の幹部が副会長に昇進。梁華氏が取締役会会長に選ばれた。副会長となった4人のうち3人には「輪番会長」の役職も付与された。華為の発表資料によれば、創業者の任正非氏は最高経営責任者(CEO)および取締役にとどまった。

Who's the Boss?

At Huawei, important-sounding titles don't necessarily reflect job roles

Source: Huawei

任正非=Ren Zhengfei、梁華=Liang Hua、郭平=Guo Ping、徐直軍=Eric Xu、胡厚崑=Ken Hu、孟晩舟=Meng Wanzhou (敬称略)

  こうした輪番制度が華為経営陣の構造を分かりにくしている。しかも多くのアジア企業では、肩書が必ずしも実際の仕事の役割を意味しない。部外者には理解し難いかもしれない。だが、こうした権限の曖昧さが、華為を取り巻く現在の危機に対応する同社の能力を制限している兆しはない。

  大半の欧米企業では、会長は取締役会で機能的なポジションにあるが、華為では長年にわたり会社に尽くしてきた年長者をねぎらう名誉職的な意味合いが強い。同社ではまた、日々の業務を責任を負う輪番CEO職を郭平、徐直軍胡厚崑の3氏が半年ごとに交代で何年も務め、3人は取締役会では会長に報告を行ってきた。そして会長は18年、孫亜芳(スン・ヤーファン)氏からハワード・リアン氏としても知られる梁氏に代わったのだ。

  梁氏は国際的なイベントで華為の顔としての役割も果たす。例えば18年6月にブラジルで開かれた「デジタル・トランスフォーメーション・サミット」では華為を代表してスピーチを行った。

Big Ship

Huawei's revenue climbed threefold over the past six years as founder Ren Zhengfei guided the Chinese company from servicing telcos to supplying smartphones for consumers

Source: Huawei, Bloomberg Opinion

  だがそれでも華為のボスは依然として任氏(74)だ。同社のビジョンを構築し、取締役会での拒否権も保持している。

  任氏の娘が孟晩舟CFO。孟CFOは18年12月1日、華為の対イラン制裁違反を主張する米国の要請を受けバンクーバーで逮捕された。「サブリナ」とのファーストネームも持つ孟CFOが米国に身柄を引き渡されるかどうかの判断を待つ間、梁氏がCFO代行を務める。

  米中対立が激しくなる中で、華為は嵐をやり過ごすため低姿勢の保持を選択するかもしれない。あるいは同社の通信ネットワーク機器に「バックドア」と呼ばれるデータの抜け道を施して中国政府のスパイ活動に加担しているとの米国の主張に対し、これまで以上に積極的に反論していくかもしれない。

  いずれにせよ、華為が誰にそうしたメッセージを世界に伝える役目を託すのか。それが、これからの同社を率いていくリーダーについて多くを語ることになるだろう。
(Tim Culpan=高燦鳴)

  (このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)

原題:Will Huawei’s Real Leader Please Stand Up: Tim Culpan(抜粋)

    This column does not necessarily reflect the opinion of the editorial board or Bloomberg LP and its owners.

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