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来年4月までの米利下げ、債券市場完全に織り込む-当局との違い鮮明

  • ドルOIS、1年半以内の0.25ポイント利下げを示唆
  • 低調な米ISM製造業景況指数、円急騰も市場のシフト後押し
Views Of The Federal Reserve As Yellen Signals Fed Won't Be Cowed After Trump's Election Victory
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Views Of The Federal Reserve As Yellen Signals Fed Won't Be Cowed After Trump's Election Victory
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米金融当局を相手にした今後の金利見通しを巡る闘いで、債券トレーダーは一歩も引かない構えだ。市場はいまや、利下げの姿を遠くに捉え始めている。

  2019年中に0.25ポイントの利上げが1度あると市場が織り込んでいたのは、わずか1カ月前のことだ。今では年内の利下げ確率を50%余りと見込んでおり、昨年12月に米連邦公開市場委員会(FOMC)が示した2回の利上げ予測とは、真っ向から対立する。市場はさらに、2020年4月までの利下げを完全に織り込みつつある。

  2020年6月限のドル建てオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)金利は、2カ月足らず前には3%近くだったが、3日には2.04%まで低下した。これは指標金利が2020年半ばまでに現在のフェデラルファンド(FF)実効金利を30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り下回ると市場がみていることを示唆する。

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Market now pricing a full quarter-point Fed cut by mid-2020

Source: Bloomberg

  この動きは世界的なリスク資産の売りや、米製造業の急激な活動低下を示す指標が後押しした。そのほかにも円の急騰や、米政府機関閉鎖を巡る行き詰まり、アップルの売上高見通し下方修正もあり、トレーダーが米金利見通しを修正する理由は枚挙にいとまがない。

  しかし最近金利市場に見られる急速なシフトは眉唾物だとして、警戒する向きもいる。ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、ボリス・リャビンスキ氏はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)らFOMCメンバーは引き続き3月と9月に金利を引き上げる公算が大きいとし、市場は利上げ織り込みの姿勢に戻るだろうと語った。

原題:Bond Traders Are Now Fully Pricing a Fed Cut by April 2020(抜粋)

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