コンテンツにスキップする

米雇用、力強い伸びはもう望めず-予想ベースで12月は約1年で最低

米国では2018年、雇用の伸びが驚くほど力強かった。だが、同国および世界各地で経済への逆風が強まる中で今年1年、昨年のような雇用拡大ペースが続く可能性は低い。

  4日発表される12月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数の市場予想は前月比18万人増。予想通りとなった場合、年間では計245万人増と、15年以来の大幅拡大になる。ただ、18万人増という月間の予想中央値は予想ベースで昨年1月以降で最も低い。

  ブルームバーグがエコノミストを対象に行った調査では、19年の非農業部門雇用者数は月間平均15万6000人増、年間で187万人増の見込み。大統領選が行われる20年は年間144万人増と、徐々に伸びが鈍るとみられている。

Forecast for U.S. jobs growth in December is lowest since start of 2018

  このほか、エコノミスト予想では12月の米失業率は3.7%と、1969年以来の低水準が続く見通し。2019年末には3.5%へと低下する見込みだ。12月の平均時給は前年同月比で3.0%増に鈍化するとみられている。11月は3.1%増と、前回のリセッション(景気後退)後で最大の伸びとなっていた。

  米景気拡大は過去最長記録の更新に向かっているが、雇用拡大の勢いが鈍るとの見通しは同国が抱えるリスクを一段と高める。米国では住宅市場や製造業に警告サインが示されているほか、減税や歳出拡大に伴う景気押し上げ効果も剥落しつつある。

  ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルの米国担当チーフエコノミスト、ルイス・アレキサンダー氏は「米経済は雇用拡大を伴って2018年に伸びが加速した。かなり単純で明白な理由からだ。かなりの大規模な財政刺激があった」と指摘。「財政政策による成長押し上げは持続可能ではない」と述べた。

原題:Economists See No Repeat for Strong 2018 U.S. Job Gains (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE