コンテンツにスキップする

1月3日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル一段安、米製造業指数が大幅低下-円は依然強い

  3日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨の全てに対し下落。朝方発表された軟調な米製造業指標を受けて下げ幅を拡大した。アジア時間に「フラッシュクラッシュ」並みの急落となったドルに対し、円は上昇を維持した。

  ドルはカナダ・ドルや円に対しての下げが目立った。12月の米供給管理協会(ISM)製造業総合景況指数は54.1と2年ぶりの低さで、エコノミスト予想中央値の57.5も下回った。これを受けてドルは一段安となり、米国債は急伸した。

  ニューヨーク時間午後3時56分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下。ドルは対円で1.2%下げて1ドル=107円54銭。ユーロはドルに対して0.5%高の1ユーロ=1.14ドルちょうど。

  米下院では民主党が過半数を握ったこの日も、一部の米政府機関の閉鎖は続いた。

  米株式相場は大幅安となり、中でもアップルの下げが目立った。中国需要の弱まりや為替面の逆風が懸念される中、売上高予想を引き下げたことが引き続き材料視された。

  アジア時間には104円87銭まで急騰していた円は、米国時間に対ドルで約8カ月ぶり高値近辺で取引された。ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のチーフ為替ストラテジスト、アダム・コール氏はリポートで、アジア時間のドル・円相場値動きの大きさは「どちらかと言えば、異例の閑散市場が作用した可能性が高い」と指摘した。このほか、米国債の大幅上昇も円の急伸の背景となった。

欧州時間の取引

  アップルの10-12月期売上高予想引き下げを手掛かりにした相場の乱高下が尾を引いた。円はアジア時間からは上げ幅を縮小したが、それでも対ドルで1%余りの上昇。リスクに敏感な通貨は引き続き軟調となった。
原題:Dollar Holds Losses After U.S. Factory Gauge Falls: Inside G-10(抜粋)
Flash Move Fallout Sees Yen Pare Gains, Pound Slip: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が大幅安、成長懸念で-アップル急落

  3日の米株式相場は大幅安。米製造業景況指数が過去10年で最大の低下となったことや、アップルによる売上高予想の下方修正を受け、世界経済の成長が減速するとの懸念が強まった。米国債相場は上昇、外国為替市場では円が値上がりした。

  • 米国株は大幅安、製造業指数の大幅低下やアップルの予想下方修正で
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.55%
  • NY原油は上昇、減産期待と景気懸念で日中は不安定な動き
  • NY金は上昇、株安など背景とした逃避の動き継続

  S&P500種株価指数は2.5%安と、クリスマスイブ以降で最悪の値下がり。アップル株は10%安と、2013年以降で最大の下げ。同社は中国の景気減速などが響いたとし、2018年10-12月(第1四半期)の売上高予想を引き下げた。また、米供給管理協会(ISM)が発表した製造業総合景況指数が2008年10月以来の大幅低下となったことに反応し、米10年債利回りは11カ月ぶり低水準に下げた。ブリストル・マイヤーズスクイブによるセルジーン買収合意や、12月の米民間雇用統計の好調も、弱気な見方を押し戻すことはできなかった。

  MUFGユニオン・バンクのチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏(ニューヨーク在勤)は「米企業は先行きについて慎重になりつつある」と指摘。「製造業景況指数の発表後に株式相場で売りが加速し、日中安値に下げたことがそれを表している」と分析した。

  S&P500種株価指数は前日比2.5%安の2447.89。ダウ工業株30種平均は660.02ドル(2.8%)下げて22686.22ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時48分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.55%

  フィラデルフィア半導体株指数(SOX)では構成する30銘柄のうち、29銘柄が下落。コルボやスカイワークス、ブロードコムなどの下げが大きい。

  個別銘柄ではこのほか3Mやキャタピラー、ダウ・デュポンも全て3%超の下げ。ブリストル・マイヤーズは14%安。一方でセルジーンは20%超上昇し、10月以来の高値。

  航空株は急落。デルタ航空の収入予想引き下げが嫌気された。

  ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当シニアエコノミスト、ブレット・ライアン氏は「貿易面での対立が世界的に実体経済に影響を及ぼしつつある」とし、「政策面の不確実性はゆくゆく景気減速を引き起こす。ついにその時期が到来したということだ」と指摘した。

  ニューヨーク原油先物は続伸、2週間ぶり高値付近で引けた。ただ日中は不安定な相場展開となった。石油輸出国機構(OPEC)の減産期待が広がった一方、景気減速への懸念が重しとなった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は55セント(1.18%)高の1バレル=47.09ドル。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.04ドル高い55.95ドル。

  ニューヨーク金先物は続伸。株式相場の大幅下落や米政府機関の一部閉鎖の中で、昨年12月から見られる逃避の動きが継続している。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.8%高の1オンス=1294.80ドルで終了。
原題:Apple Woes Send Stocks Swooning as Treasuries Jump: Markets Wrap(抜粋)
Oil Edges Up as Traders Weigh Economic Risks Against OPEC Cuts
Gold Miners ‘Laughing’ Amid Best Rally in Decade as Metal Surges

◎欧州債:イタリア債利回り急伸、周辺国債が下落-ドイツ債は小幅高

  3日の欧州債市場ではイタリア債利回りが3カ月ぶりの大幅な上昇となった。他の周辺国債も下落した。一方、ドイツ債利回りは小幅な下げとなった。

  • イタリア10年債利回りは18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。同利回りのドイツ債とのスプレッドは19bp拡大した。スペイン債とポルトガル債はいずれも下落
  • ドイツ債は米ISM製造業景況指数に反応して上げに転じた。同指数は市場予想を下回り、株売りを誘った
  • 英国債はドイツ債の動きに追随。英中銀による次回25bpの利上げ時期の予想は2020年下半期まで後退した
  • ドイツ10年債利回りは1bp下げて0.16%、フランス10年債利回りは0.65%で変わらず、イタリア10年債利回りは19bp上昇の2.88%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Slide, Bunds Gain; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE