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トランプ氏の主張が剥落、貿易戦争の利点見えず-アップルが下方修正

トランプ米政権は対中貿易戦争が投資家や消費者にもたらす短期的な痛みは長期的な利益によって正当化されると主張するが、誰もが知っている米企業までもが巻き添えを被っている中で、その主張を押し通すことは一段と難しくなっているかもしれない。

  米アップルは2日、2018年10-12月(第1四半期)の売上高予想を引き下げた。中国の需要減が予想以上だったほか、「iPhone(アイフォーン)」ユーザーによる買い替えが低調だったことが影響した。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は投資家に宛てた書簡で、新興国市場の成長でも特に中国であれほど落ち込むとは同社は予期していなかったと説明した。

  アップルの予想引き下げは、米中間の緊張が米国に思わぬ打撃を与えていることを示す新たな証拠となり、貿易摩擦があっても米経済は高成長を続けられるとのトランプ氏の主張を弱めている。一方、中国の経済成長は大方の予想を上回るペースで減速しており、米中いずれも勝者になっていないようだ。

  米地区連銀経済報告(ベージュブック)をモデルにした「チャイナ・ベージュブック」を発表するチャイナ・ベージュ・ブック・インターナショナルのリランド・ミラー社長は、「中国経済は公共のデータが示す以上に急速に減速している。米中貿易戦争を休戦するよう、中国側にさらに圧力がかかることが示唆される」と述べた。「一方、トランプ大統領にとっては、米国株の下落が同じような役割を果たすとみられる」と指摘した。

原題:Trump Trade War Advantage Slips as Apple Cites Slowing China (1)(抜粋)

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