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1月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、政府機関閉鎖は続く-逃避需要で円が高い

  2日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨の大半に対し上昇。ユーロ圏と中国の製造業指標の軟調で世界経済減速の懸念が高まり、安全逃避の動きが活発化する中で、円も上昇した。

  米政府機関の一部閉鎖が12日目となる中、ブルームバーグのドル指数は5営業日ぶりに上昇した。ドルはこの日、円とカナダ・ドルを除く全ての主要通貨に対して値上がりした。マークイット・エコノミクスが発表した米国の12月製造業購買担当者指数(PMI)が小幅低下にとどまった一方、中国をはじめとするアジア諸国の多くやユーロ圏での同PMIはより軟調さが際立った

  ニューヨーク時間午後4時38分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.3%上昇。ドルは対円で0.7%下げて1ドル=108円98銭。ユーロはドルに対して1%安の1ユーロ=1.1346ドル。

  米国では政府機関閉鎖が続いた。トランプ大統領は2日の与野党指導者との会談を前に、メキシコ国境の壁建設を巡り合意が得られないなら政府機関の閉鎖続行はやむないとの見方を示した。
  
  ドルは円に対し109円を割り込んだ。一時は108円71銭と、2018年5月以来の安値を付けた。米国債利回りの低下や、損失を限定するための売り注文がドルを圧迫した。ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、キット・ジャックス氏はリポートで、ドル・円相場と米国金利の相関関係が「すさまじい勢いで戻った」と指摘。「米国の減速に拍車がかかってていると考えている人、また米金融当局の次の一手が利上げでなく利下げになるとの考えを受け入れている人には、円が味方になるだろう」と語った。

  ユーロは対ドルで1%余り下げ、100日移動平均線の1ユーロ=1.1479ドルを割り込んだ。

欧州時間の取引

  ユーロが円に対し1年6カ月ぶり安値を付けた。アジアの指標が弱かったうえ、ユーロ圏の製造業PMIが市場予想を下回ったことで、円買いが膨らんだ。ユーロは対円で1.5%下げて1ユーロ=124円40銭を付ける場面があった。
原題:Dollar Rises While Yen Benefits From Haven Demand: Inside G-10(抜粋)
Euro-Yen Hits 18-Month Low on Disappointing Data: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が小幅上昇-10年債利回りは大幅低下

  2019年最初の取引となった2日の米株式相場は小幅に上昇。銀行株などが買われたほか、原油の値上がりを受けてエネルギー関連も上昇した。米10年債利回りは大幅に低下した。

  • 米国株は小幅高-銀行やエネルギー関連が上昇
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.62%
  • NY原油先物は上昇-OPECの産油量12月に減少
  • NY金先物は反発、一時は昨年6月以来の高値

  S&P500種株価指数は前営業日比0.1%高の2510.03。ダウ工業株30種平均は18.78ドル(0.1%)高の23346.24ドル。ナスダック総合指数は0.5%上げた。ニューヨーク時間午後4時55分現在、10年債利回りは2.62%。

  サウジアラビアの原油輸出が12月に減少したとの報道などを受けて、原油価格が上昇。これがエネルギー株の上げにつながった。財新伝媒とIHSマークイットが発表した12月の中国製造業購買担当者指数(PMI)が市場予想に届かず、活動の拡大・縮小の境目を示す50を下回ったことで世界的に経済成長が鈍化するとの懸念が強まり、この日の株式市場は弱いセンチメントで取引が始まった。

  オークブルック・インベストメンツのピーター・ジャンコブスキス共同最高投資責任者(CIO)は電話取材に対し、「相場を押し下げている全般的なテーマは、今後の経済成長と企業利益の伸びに対する懸念だ」と指摘。「関税措置は今のところ米国で大きな影響が表れていなかったが、今後は重しになり始めるとの懸念がある。海外、主として中国でこうした弱い経済統計が発表されると、関税の影響が出始めているという証拠が示されたことになり、それが市場参加者を神経質にさせている」と述べた。

  ニューヨーク原油先物は上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は1.13ドル(2.5%)高の1バレル=46.54ドルで引けた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国の12月の産油量が約2年ぶりの規模で減少した。ブルームバーグが当局者やアナリストへの調査と輸送データを分析して分かった。1月からの新たな減産合意の前にOPECが産油量の削減に踏み出していたことになる。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.11ドル高の54.91ドルで終了。

  ニューヨーク金先物は反発。12月の財新の中国製造業PMIが50を割り込んで活動縮小が示され、安全資産を求める動きが強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.2%高の1オンス=1284.10ドルで終了。一時は1291ドルと、昨年6月以来の高値に達した。
原題:U.S. Stocks Rise as Treasuries Advance; Oil Surges: Markets Wrap(抜粋)
   Oil Jumps as U.S. Equities Regain Ground, OPEC Output Declines(抜粋)
  Gold Opens 2019 With Fanfare Amid Growth Concerns as Copper Sags(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債上昇、利回りは1年8カ月ぶりの低水準

  2日の欧州債はドイツ債を中心に上昇。利回りは昨年5月29日以来で最大の下げとなった。中国の財新伝媒とIHSマークイットが発表した12月の中国製造業購買担当者指数(PMI)統計が低調だったことから、投資家の懸念が強まった。

  • ドイツ債利回りは一時9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。中国の製造業PMIは市場予想に及ばなかった
  • イタリア債は上昇。特に10年債が値上がりした。10年債利回りのドイツ債に対するスプレッドは2bp拡大し252bpとなった
  • ドイツ10年債利回りは7bp下げて0.17%、フランス10年債利回りは6bp低下して0.65%、イタリア10年債利回りは6bp低下の2.68%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bund Yields Fall to 20-Month Low, Lead EGBs; End-of-Day Curves(抜粋)

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