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12月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が2週連続の下げ、米政府機関閉鎖が重し

  28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要10通貨のほぼ全てに対し下落。トランプ米大統領は国境の壁建設資金が必要だとする姿勢を頑として譲らず、米政府機関の一部閉鎖が7日目に突入したことが意識された。

  ブルームバーグのドル指数は続落。一時は11月7日以来の水準を付けた。週間ベースでも0.7%低下と2週連続のマイナスとなった。トランプ大統領はこの日、国境の壁建設資金の拠出がないならメキシコ国境の全面閉鎖も辞さないとツイート。米政府機関の閉鎖が年明けまで続く見通しとなった。

  ニューヨーク時間午後4時25分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ドルは対円で0.7%下げて1ドル=110円21銭。ユーロはドルに対して0.2%高の1ユーロ=1.1449ドル。

  国際通貨基金(IMF)のデータによると、7-9月(第3四半期)には世界の外貨準備に占めるドルの比率が61.9%と、約5年ぶりの水準に低下した。

  ドルは対円で下げたが、1ドル=110円を割り込むことはなかった。

欧州時間の取引

  ドルが主要通貨の大半に対して下げ、ドル指数が続落。共和党の下院議員が前日、週内に採決の予定はないと述べ、政府閉鎖が年明けまで続く見通しとなったのが嫌気されたほか、トレーダーの間で米追加利上げを見込む動きが後退しているのが背景にある。
原題:Dollar Declines for Second Week Amid U.S. Shutdown: Inside G-10(抜粋)
Dollar Extends Losing Streak Amid U.S. Shutdown: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が3日ぶり下落、変動の大きい相場続く

  28日の米株式相場は3日ぶりに下落。薄商いの中、日中は上げ下げを繰り返す変動の大きな展開となった。米国債は上昇。

  • 米国株は3日ぶり下落、日中は上げ下げ繰り返す
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.72%
  • NY原油は上昇、政府統計が在庫の減少示す
  • NY金は上昇、景気懸念などで安全資産としての需要続く

  S&P500種株価指数はこの日下げたものの、週間では1カ月ぶりの上昇となった。同指数は前日、2010年以来最大の急反騰を演じたが、この日も変動の大きい相場展開が続いた。今週は24日にクリスマスイブとしては過去最悪の下げを記録した一方、26日には歴史的な急伸。1日の上げとしては10年近くで最大となった。S&P500種はこのままいけば、年間ベースでは今回の強気相場で最悪の下げとなる。

  グラディエント・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、ジェレミー・ブライアン氏は「不透明感の強い時期だ」とし、「市場は底を見つけようと、その手掛かりを探している。これだけ大きな変動が見られるのはそのためだ。今はとにかく驚くようなことが増えているため、どちらの方向にも市場は激しく反応する」と分析した。

  S&P500種株価指数は0.1%安の2485.74。ダウ工業株30種平均は76.42ドル(0.3%)下げて23062.40ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満の上昇。米国債市場では、ニューヨーク時間午後4時53分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.72%。

  ニューヨーク原油相場は反発。政府の統計で原油在庫の減少が示されたことが手掛かり。減少幅は小幅だったものの、相場押し上げには十分だったようだ。米エネルギー情報局の週間在庫統計によれば、原油在庫は先週4万6000バレル減少。この減少幅は2011年以降で最小。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は72セント(1.6%)高の1バレル=45.33ドル。ロンドンICEの北海ブレント2月限は4セント上げて52.20ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。来年の景気見通しに対する懸念や株式相場のボラティリティー、米政府機関の一部閉鎖などを背景に、安全資産としての金の需要が続いている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.15%高の1オンス=1283ドル。

  スタンダードチャータードの債券・為替・商品戦略責任者、マンプリート・ギル氏は「ボラティリティーが高まる時期に入りつつある」とし、「そうした環境をうまく利用するため、流動性の高い資産をある程度手元に置いておく必要がある。そういう時こそ現金が役に立つと考えられる」と述べた。
原題:U.S. Stocks Fall as Volatility Rules in Wild Week: Markets Wrap(抜粋)
Oil Climbs Following Report of Tiny U.S. Crude Stockpile Draw
With Turmoil Rampant, Gold Targets $1,300 as Gloomy 2019 Beckons

◎欧州債:イタリア債ほぼ変わらず、ドイツ債は下落-株は反発

  欧州債市場ではイタリア債の値動きが大きかったものの、前日比ほぼ変わらずで取引を終了した。ドイツ債は下落。欧州株は反発した。

  • イタリアの2年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下、10年債はほぼ変わらずだった。10年債利回りのドイツ債とのスプレッドは251bpで変わらず。一時は246bpと、ここ3カ月で最も小幅になる場面もあった
  • ドイツ債は小幅安。エッセン州CPIは全国CPIの市場予想を下回った
  • ドイツ10年債利回りは2bp上げて0.25%、フランス10年債利回りは1bp上昇して0.71%、イタリア10年債利回りは変わらず2.75%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Steady, Bunds Decline; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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