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全会合が「ライブ」となるFOMC、米金利トレーダーも新環境に備え

  • FRB議長が会合後に毎回記者会見、ヘッジにも多少の変化か
  • スワップションの価格設定に組み込みのIV上昇か-ミスラ氏

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は来年1月30日を皮切りに、金融政策を決定する年8回の連邦公開市場委員会(FOMC)後に毎回記者会見に臨む。このため、米国金利トレーダーは新たな環境に備えようとしている。

  オプション市場におけるヘッジの活動には多少の変化が予想される。FRB議長がこれまで記者会見を行っていなかった4回分の会合についても、これまでよりも政策変更の可能性が高まるか、少なくとも市場を動かすような発言が出る事態を想定し、トレーダーは準備する必要がある。

  それでも、波及効果は最小限にとどまり、このところのリスク資産の下落を受けて、現行の金融引き締めサイクルの終了の可能性を投資家が取り沙汰する動きによってかき消されるのではないかとストラテジストは見込んでいる。

  ナットウエスト・マーケッツの米州戦略責任者ジョン・ブリッグス氏は、経済・金利予測の公表が予定されていない会合後にも新たに会見することについて、「メッセージ発信の機会」を提供することから「全会合がライブとなる」とし、イールドカーブ(利回り曲線)の「超短期部分の価格設定で選択性を増やすのが主な影響となるだろう」との見方を示した。

Fed funds futures have yet to visualize a rate hike between March and June

  こうした状況は、金利変更の可能性がゼロであることを通常示唆してきた4つの日付に対応するフェデラルファンド(FF)金利先物とオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)についても、マーケットメーカーにとって多少ビジネスが増える可能性を意味する。

  TDセキュリティーズのストラテジスト、プリヤ・ミスラ氏は、ユーロダラー・オプションにも影響が及び、変化は「スワップションの価格設定に組み込まれたインプライド・ボラティリティー(IV、予想変動率)の上昇の形で顕在化するだろう」と語った。

原題:Traders Face New Math With Powell at Microphone After Every FOMC(抜粋)

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