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ドル・円下落、株価不安定でリスク回避圧力-米政治混乱や景気懸念

更新日時
  • ドルは対ユーロで1週間ぶり安値、円は全面高
  • 年明けは米指標の悪化度合いや株式に買いが入るかがポイント-みず

年内最後の東京外国為替市場でドル・円相場は下落。米政治の混乱や米景気の先行きに対する懸念がくすぶり、米国株を中心に株式相場が不安定な動きを続ける中、ドル売り・円買いが優勢だった。

  • ドル・円は28日午後3時24分現在、前日比0.4%安の1ドル=110円60銭。朝方付けた111円03銭から一時110円52銭まで下落
  • ドルは他の主要通貨に対しても下落。対ユーロでは1ユーロ=1.1428ドルから一時1週間ぶり安値となる1.1467ドルまでドル売りが進行
  • リスク回避で円は全ての主要通貨に対して買い優勢
ドル・円反落

市場関係者の見方 

三菱UFJ銀行の平井邦行上席調査役(ニューヨーク在勤)

  • ドル・円は株の動きに翻弄(ほんろう)されている
  • 壁の話は相変わらずだし、米消費者信頼感指数も期待値が100を切っているという状況のなかで、諸手を挙げて株を買っていくのか、ドルを買っていくのか、リスクオンなのかというのは甚だ疑問

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • ドル・円は10月から12月半ばまでの113円中心のもみ合いから下放れしたばかりで、まだため込んだエネルギーが全てはけていないかもしれないというところがある
  • 米企業や米経済に対する悲観が足元では少し行き過ぎ。年明けはマインド系の米指標でISM(米供給管理協会)指数などがどの程度悪化しているかと、期越えした株式市場に割安からの買いがしっかり入ってくるかがポイントになる

NBCフィナンシャルマーケッツアジアのディレクター、デービッド・ルー氏

  • 年初のドル・円相場は、基本的には110円から112円のレンジをみているが、ちまたでベアマーケットという言葉が飛び交っていることもあり、積極的にリスクオンにいけない感じはある
  • 第1四半期というタームでは105円を目指す動きを想定。米中貿易紛争は不透明な状況が続きそう。さらにトランプ大統領による米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに対する批判などもあり、リスクオンの材料も少ないことが重しになりそう

背景

  • 大納会の日経平均株価終値は62円安の2万14円。引け際に下げ幅縮小し2万円台回復も、終日不安定な動き
  • 27日の米株式相場は軟調に推移していたが、終盤プラスに転換。ダウ工業株30種平均は611ドル安まで下げた後、260ドル高に水準を上げて終了
    • 月間では金利上昇やワシントンでの政治混乱、世界の成長に対する懸念などが投資家心理の重しとなり、このままいけば2008年10月以降で最悪のパフォーマンスとなる見通し
    • アジア時間28日の米株価指数先物はマイナス
  • 27日発表の12月の米消費者信頼感指数は7月以来の水準に大幅低下。期待指数は2年ぶり低水準で、労働に市場に関する見通しは過去41年で最大の悪化
  • 米政府機関の一部閉鎖は年明けまで続く見通し。共和党の下院議員は27日、週内に採決の予定はないと述べた
    • トランプ大統領は選挙公約だったメキシコ国境壁の建設費用として50億ドルの予算を要求しているが、民主党はこうした支出は浪費であり効果がないとしている
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