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アジアでデフォルト増加へ、流動性の引き締まりや貿易戦争で

  • 不払い増加が見込まれる主要な地域は中国とインド
  • デフォルト増加で問題資産への投資家に商機増えるとの見方も

アジアでデフォルト(債務不履行)が広がると予想する声が強まっている。通貨安と流動性の引き締まりで高リスクの借り手の借り換えコストが上昇していることが背景だ。

  2019年はインドとインドネシアでの選挙が予定されており、政治的な緊張をはらむ年と予想される中、デフォルト増加は政府にとってさらなる逆風となる。ブルームバーグの集計データによると、アジア・ドル建て債市場での今年のデフォルト件数は少なくとも9件と、前年の3倍に上っている。

  インドでは金融機関のインフラストラクチャー・リーシング・アンド・ファイナンシャル・サービシズ(IL&FS)のデフォルトでノンバンク向け流動性がタイト化した。中国ではレバレッジ解消や「ゾンビ企業」整理の取り組みがさらに不履行を誘発した。

  デフォルトの増加はクレジット市場のセンチメントを悪化させかねないものの、問題資産への投資家には商機が増える可能性もある。ディストレスト債に投資する香港の投資会社SSGキャピタル・マネジメントのエドウィン・ウォン最高投資責任者(CIO)は、流動性の引き締まりの中で中国とインドに最大のチャンスがあるとの見方を示した。

  リストラ助言会社のFTIコンサルティングによれば、米中貿易戦争が企業に打撃を与え始めており、金利の上昇もビジネスを圧迫している。同社の企業金融・リストラ担当アジア責任者、ジョン・バチェラー氏は「2019年のデフォルト増加見通しを前提にビジネスを構築している」と述べ、香港と中国での人員増強を目指していることを明らかにした。

原題:Defaults in Asia Seen Rising on Tight Liquidity, Trade Wars (1)(抜粋)

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