買い物して宝くじ当てよう-税基盤の拡大狙ったモンゴルが仕組み導入

  • ウランバートルは昨年、市民11万9254人に当選金を支払い
  • 欧州でも複数の国で同じよう動きが見受けられる

地下経済が横行するモンゴルで税の徴収を強化するため導入されたのが、買い物時に受け取るレシートに記載された宝くじだ。

  政府の統計によれば、税基盤は2016年以降にほぼ50%拡大。税率10%の付加価値税(VAT)が課された商品を買うたびに発行されるレシートが寄与している。商店などでのレジを通じてVATを支払った消費者は、自動的にレシートに印刷された宝くじに当たるチャンスがあるという仕組みだ。

ナラントールのマーケット 

Photographer: Brent Lewin/Bloomberg

  首都ウランバートルではナラントールなどの闇市場に行けばあらゆる商品の売り手がいるが、そうした売買の大半は申告されない経済活動だ。そのためモンゴルの税務当局は税基盤を拡大するため、独創的な手法を探る必要があった。

  この宝くじの賞金は5万ツグリク(約2100円)から。地元メディアの報道によれば、2017年には1人の女性が5億ツグリクを当てた。平均的な月額家計所得の500倍だ。

ナラントールの市場でおもちゃの車を抱える売り手

写真家:Brent Lewin / Bloomberg

  税関・課税・金融情報技術センター向けの政府ウェブサイトによると、ウランバートルは昨年、市民11万9254人に計50億5000万ツグリクの当選金を支払った。国家統計局は12月の報告書で、VATが前年に比べ32.7%伸びており、これが税収増の主なけん引になっていると説明している。

  税徴収のためのこうしたプログラムを試しているのはモンゴルが最初ではなく、欧州でも複数の国で同じよう動きが見受けられる。

原題:Mongolia’s Tax Collectors are the Real Winner in National Lotto(抜粋)

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