強気相場に「とどめの一撃」の気配-過去10年を懐かしむクリスマスに

  • 信奉者も強気相場の終わりを宣告する状況となりつつある
  • 市場は壁を着実に乗り越えたが、データの裏付けがなかったと専門家

それはトランプの札を積み上げたようにもろく、1%の階層へのギフトであり、金融政策の行き過ぎた実験ともいわれてきた。

  過去に例のない長い期間にわたり継続したことで、それを悪く言う人々を10年にわたり当惑させ、その口を封じてきた強気相場も今や瀕死(ひんし)の状態になるほど足元が揺らぎ、強気相場を嫌う人々も信奉者も終わりを宣告する状況となりつつある。

  株価の値下がりペースは速く、ほぼ途切れることのない売りに見舞われたS&P500種株価指数は3カ月で19.8%下落し、ダウ工業株30種平均は最高値から5036ドル下げ、このままいけば1931年以来で最悪の12月となりそうな流れだ。相場の騰勢が盛んな時期に株式を販売し、投資アドバイスを行った人々にとって、今回のクリスマスは過去を懐かしむ時になったかもしれない。

  アムンディ・パイオニア・アセットマネジメントのマネジングディレクター兼ポートフォリオマネジャー、ジョン・キャリー氏は電話取材に対し、「著しいロングランだった。数カ月前までは全般に極めて強気の相場が続いていた。過去10年は資金運用にとって非常に好ましい時期だった」と振り返った。

  一方、ウィーデンのチーフ・グローバルストラテジスト、マイケル・パーブス氏は「この全体的状況が示す見事な皮肉の一つは、2018年において経済が危機以前にわれわれが知っていた状況に正常化しつつあるようにようやく感じられるということだ。1年前の税制改革と支出の政策実現までは、今回は最も嫌われた強気相場の一つだった。市場は懸念の壁を一つ一つ着実に乗り越え、経済データがそれを裏付けていなかったことが問題だった」と指摘した。
  

Worst December Ever

Down 14.8%, the S&P is poised for the worst December on record

Source: Bloomberg

Note: The chart shows 10 worst Decembers for the S&P since inception

原題:Whiff of Extinction Blows in Bull Market That Outlived Them All(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE