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円全面高、米政治不安・株安でリスク回避-ドル4カ月ぶり安値

更新日時
  • ドルは午後に一時110円ちょうどまで下落
  • 世界的な株安でリスクオフ、円高・米金利低下傾向ー三井住友銀

東京外国為替市場で円は主要16通貨に対して全面高。米政府機関の一部閉鎖など政治不安を懸念した世界的な株安を受けて、リスク回避の円買いが優勢となった。ドル・円相場は一時1ドル=110円ちょうどまで下落し、8月21日以来のドル安・円高水準を付けた。

  • 25日午後3時29分現在のドル・円は前日比0.3%安の1ドル=110円07銭
  • ユーロ・ドル相場は0.1%高の1ユーロ=1.1416ドル

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジスト

  • 米政府機関が閉鎖されている間は不安要因となりドル売り要因。欧米はクリスマス、日本は年末年始を控えて、株は安いからというだけでは買いが入らない時期。薄商いの中で、110円割れてストップロスを付けたらどこまで下がるか分からない
  • ただ、日経平均株価が2万円割れた割には、ドル・円は110円割れていないので意外と底堅い印象。米国株売りでも米国債が買われており、極端なドル安にはなっていない

三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)

  • ドル・円、110円抜けたら円高・ドル安に勢いが付くだろう。世界的な株安を止める材料がないと歯止めは難しい。株下落とともに、ドル・円も下値更新を警戒。米金利は低下傾向
  • 米政府機関閉鎖が長引きそうな見通し、マティス国防長官辞任前倒し、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の解任議論など不穏な報道が出て、米政治に起因する不安要素が重なり、ドル・円下落
  • ユーロ・ドル、米国発の株下落で、ドルが売られている状況下、ユーロが買われる動き。今週は1.1500ドルまで上げてもおかしくない

背景

  • 日本株は5営業日続落。日経平均株価は前週末比1010円45銭(5%)安の1万9155円74銭と17年4月25日以来の安値で引けた
    • 麻生財務相:ボラティリティに過度に反応し過ぎている-株価下落
  • 中国上海総合指数も大幅下落。一時2.5%安
  • 米政府機関の一部閉鎖、3日目に突入-再開に向けた緊迫感見られず
  • トランプ大統領:FRBは米経済の「唯一の問題」-理解力ないと非難
  • 米財務長官、株安の責任取らされる恐れ-大統領が解任検討と関係者
  • 米財務長官、投資家の懸念解消できず-金融監督当局者と協議でも
  • マティス国防長官の退任、2カ月前倒し-見解相違との辞表原因か
    ドル・円相場の推移
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