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日産のケリー前代表取締役が保釈-東京地裁が検察の準抗告を棄却

更新日時
  • ケリー被告側は保釈保証金7000万円を即日現金で納付-東京地裁
  • 日産は社員に対してケリー被告と接触しないように通達

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車の前代表取締役、グレッグ・ケリー被告が25日夜に保釈された。同被告は保釈保証金7000万円を現金で納付し、11月19日の逮捕以来約1カ月ぶりに東京拘置所をあとにした。

Former Nissan Representative Director Greg Kelly Leaves Tokyo Detention House

東京拘置所を出るケリー被告

Photographer: Kentaro Takahashi/Bloomberg

  共同通信によると保釈には、住居を日本国内の特定の場所に制限することや、海外への渡航禁止、日産関係者への接触禁止、取締役会への出席には裁判所の許可を得る、との4つの条件が付いているという。

  さらに、ケリー被告が弁護人を通じ「虚偽記載は一切やっていない」とし、「無実であることは法廷の場で明らかにされるだろう」とのコメントを出したことも伝えた。脊椎に持病があり手足のしびれを訴えていることから、東京拘置所から茨城県内の病院に直行したと報じた。

  ケリー被告は、日産前会長で同様に起訴されたカルロス・ゴーン被告と共謀し、2011年3月期からの5年間、ゴーン前会長の役員報酬の合計を実際よりも約49億円過少に有価証券報告書に記載したとして東京地検特捜部に逮捕、起訴された。18年3月期までの直近3年間についても約43億円過少に記載した疑いで10日に再逮捕されている。

  再逮捕容疑での勾留延長は認められず処分保留となり、ケリー被告の弁護士は21日に保釈請求を申請。東京地裁は25日午後に保釈を認め、その後検察側が不服として準抗告したが、地裁はこれを棄却していた。一方、ゴーン被告は21日、特別背任の容疑で再逮捕され、勾留期間は19年1月1日まで延びることが決まっている。 

  日産広報担当は保釈は裁判所が決定したものでコメントする立場にないとした。また、両被告に関する社内調査は現在も続いていると説明した。

  日産がゴーン、ケリー両被告のほか、それぞれの弁護士との接触を一切避けるよう社員に呼び掛けていたことも分かった。21日付の社員宛ての内部文書によると、社員は自ら接触しないようにすることや、接触の試みを受けた場合も対応しないことを求められている。接触があった場合や相手側が接触を試みてきた場合、法務部門に直ちに報告する必要があるとしている。

(3段落に情報を追加し、記事を更新します.)
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