iPhone一部機種の販売差し止め-独裁判所、クアルコム主張認定

  • クアルコムは中国でも同様の裁判所判断を勝ち取ったばかり
  • 販売差し止めはクアルコムが保証金を納めることが条件
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg
Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

ドイツ・ミュンヘンの地方裁判所は20日、特許が侵害されたとして「iPhone(アイフォーン)」一部機種の販売差し止めを求めた米半導体メーカー、クアルコムの申し立てを認める判断を下した。同社は10日前に中国でも同様の裁判所判断を勝ち取ったばかりで、激しさを増している米アップルとの争いで有利な材料を得た格好だ。

  ただ大半のアイフォーンはクリスマスまで引き続き店頭に並ぶ見通し。アップル製品の販売差し止めは、クアルコムが6億6840万ユーロ(約850億円)の保証金を納めることが条件となる。保証金は上級裁判所で判決が覆された場合に生じる損失を補てんする狙いがある。

  ミュンヘンの地方裁判所はアイフォーンに搭載された節電機能に関連してアップルが知的財産を侵害していると判断した。同裁判所の判事は、販売差し止めの対象は「少なくとも」アイフォーン「7」と「8」、「X」のモデルとした。

  アップルが電子メールで配布した資料によると、ドイツに約4300カ所ある通信会社や再販業者の店舗はアイフォーンの全機種を販売する。上訴期間中は15カ所の直営店で「7」と「8」のモデルは販売しないが、「XS」と「XS Max」、「XR」の販売は続ける。

  アップルはクアルコムについて「裁判所や日常業務での戦術はイノベーションに打撃をもたらし、消費者にも悪影響を及ぼしている」とした上で、「自ら手掛けていない仕事をベースに法外な料金請求を主張しており、同社の行動は世界中の政府から精査されている」と批判した。

  20日の米株式市場でクアルコムの株価は判決を受けて一時2.2%上昇したが、結局0.6%安で取引を終えた。

原題:Qualcomm Wins Ban on Some Apple IPhone Sales in Germany (2)(抜粋)

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