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米下院、壁建設費含む暫定予算案可決-上院反対で政府閉鎖の恐れ

更新日時
  • 上院反対は確実とみられ、21日深夜の政府機関閉鎖の可能性高まる
  • マコネル上院院内総務は再び壁予算含まない暫定予算上程の見込み
The U.S. Capitol building stands in Washington, D.C., U.S.

The U.S. Capitol building stands in Washington, D.C., U.S.

Photographer: Zach Gibson/Bloomberg
The U.S. Capitol building stands in Washington, D.C., U.S.
Photographer: Zach Gibson/Bloomberg

米下院は20日、メキシコ国境の壁建設費用50億ドル(約5560億円)を盛り込んだ暫定予算案を可決した。しかし、上院が反対するのは確実とみられ、21日深夜の政府機関閉鎖の可能性が強まった。

  下院の同法案の採決は賛成217、反対185。ホワイトハウスは壁建設費を含まない上院の暫定予算案をトランプ大統領が受け入れると示唆していたが、この日になって大統領が国境警備予算を含まない案には署名しないと表明し、共和党議会指導者らを驚かせていた。

  上院が19日遅くに可決した暫定予算案には壁建設費が含まれていなかった。

  上院の共和・民主両党とも、方針を修正して壁建設費用を盛り込む可能性はないとしている。暫定予算案で合意がない場合、21日深夜に9つの政府機関が閉鎖される。

  スカリス共和党下院院内幹事は下院採決の直前、「これは国境警備に反対するか賛成するかを表明する正真正銘の採決だ」と述べていた。

  トランプ大統領が国境警備予算を含まない暫定予算案には署名しないと表明したことを受け、シューマー民主党上院院内総務は記者団に、大統領が「国を大混乱に陥れる」と語った。

  ペロシ民主党下院院内総務はトランプ大統領について、「彼は政府を信じないのだろうか。米国民を心配しないのだろうか」と疑問を投げ掛けた。

  ホワイトハウスのサンダース報道官は、政府機関閉鎖になればトランプ大統領は予定していたフロリダ州のリゾートでの休暇を中止すると述べた。

  上院は21日正午に審議を開始する予定。マコネル共和党上院院内総務は再び壁建設予算を含まない前回と同じ暫定予算案を上程するのはほぼ確実だ。

  シューマー院内総務は「米政府の歴史上、これほど混乱した数週間はめったになかった」と述べた。マティス米国防長官はこの日、トランプ大統領との政策を巡る見解の相違を理由に辞意を表明した。前日にはトランプ大統領がシリア駐留米軍の撤退を突如発表していた。

  政府閉鎖になった場合でも、年末年始の米経済への影響は限定的にとどまりそうだ。1兆2000億ドル規模の2019年度裁量的予算の約75%は既に承認されているためだ。

  暫定予算案が不成立に終われば、国境や空港の警備に当たる要員など約40万人の不可欠な公務員は無給で勤務を続けるが、約35万人は自宅待機となる。

原題:Shutdown Looms as House Backs Trump Border Funds Senate Opposes(抜粋)

(議会指導部のコメントなどを追加して更新します.)
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