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ドル・円が112円割れ、株安でリスク回避-米利上げ継続を嫌気

更新日時
  • 日本株急落で円全面高、ドル・円は約7週間ぶり111円台後半
  • 米景気減速の中、米金利低下とともにドル売り・円買いへ-みずほ証

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=112円を割り込み、約7週間ぶり安値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ継続姿勢を嫌気して世界的に株安が進む中、リスク回避に伴う円買いが強まった。

  • ドル・円は20日午後3時24分現在、前日比0.5%安の111円92銭。仲値公示にかけて112円60銭まで強含んだ後は、日本株の大幅下落を受けて一時111円87銭と10月29日以来の水準まで下落
  • 円は主要16通貨全てに対して上昇


112円割れ

市場関係者の見方

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • 日本株と米10年債利回りとドル・円がパラレルに落ちている
  • これまでリスクオフのドル買い・円買いでドル・円は112-114円のレンジで動かなかったが、米景気減速の中で金利の下げ余地は日本より米国の方が大きいので、同レンジを抜け始めると米金利の低下とともにドル売り・円買いが組み合わされ始めるだろう
  • その場合、10月安値111円38銭がめどになる

三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)

  • ドットチャートから見ると来年の利上げペースがゆっくりになるとの見通しがあるが、利上げ打ち止めの可能性がほとんど匂わされなかったという点では株式市場が期待したほどハト派ではなかった-FOMC
  • 利上げ継続はドル買いにつながる材料だが、米株の連鎖で日本株含めアジア株全体が大幅に下落するとリスクオフ要因となる

背景

  • FOMCは19日、今年4回目の利上げを決定。ドットチャートでは2019年の利上げ見通しが前回予測の3回から2回に減少も、2020年に1回の利上げを予想
    • FOMC声明では「さらなる漸進的な引き上げ」との文言を削除せず、「漸進的にさらに幾分か引き上げること」が必要になる公算が大きいとの文言に変更
  • 20日の東京株式相場は大幅続落、日経平均株価は595円安で年初来安値を更新して取引を終了。アジア株も全面安
    • 19日の米国市場ではS&P500種株価指数が1年3カ月ぶり安値。利上げによる米景気減速を懸念
  • 米10年債利回りは20日のアジア時間の取引で一時2.746%まで低下-4月以来の水準
  • 日本銀行は20日の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定。結果は市場の予想通りで、為替市場で目立った反応は見られず
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