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パウエルFRB議長、米株強気派の後援者ではないことを示す

  • パウエル議長の発言受け、S&P500種は2月の安値水準を下抜け
  • FOMC金利政策発表日としては2011年以来の大幅な株価下落に

支援者を渇望している米株式市場は19日、さらに支援者を失った。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がボラティリティーについて控えめな発言をすると、S&P500種株価指数は強気派が10カ月間こだわってきた2月9日の日中取引で記録した安値を下抜けした。

  連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定発表日としては、2011年以来の大幅な下げとなった。パウエル議長の下でのFOMCの発表日は7回連続で株価が下げている。S&P500種の9月からの下げ幅は14.5%となり、10年ぶりの弱気相場入りまで約160となった。ナスダック100指数は年初来でマイナスとなった。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏はインタビューで米株式市場について、「これは良くない状況だ。テクニカル分析では、人々が恐れる一種の安値更新に当たる」と指摘。「『パウエル・プット』は歴代のFRB議長と比べて一段と、行使しても利益が得られない状態になっている。これが市場心理を冷やしている」と説明した。

  パウエル議長の助けを切望している投資家はほとんど何も得られなかった。金融当局者らは今年4回目の利上げを決定したが、来年の利上げペースを鈍化させる意向を控えめに示しただけだった。FOMC声明は米経済について「経済活動は力強いペースで拡大している」と楽観的だったが、株と債券の混乱がタカ派を思いとどまらせているとの証拠はほとんど示さなかった。

  パウエル議長が市場のボラティリティーはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の変更や、バランスシート縮小の修正にほとんど寄与していないと示唆すると、S&P500種は長期的な支持線を下抜けした。

  アドバイザーズ・アセット・マネジメントの スコット・コリヤー会長兼最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「これは純粋にテクニカルな目安だが、心理的に市場は恐怖感でいっぱいになっており、恐怖はさらに増しているため、強欲よりもはるかに強い感情になっている」とし、「恐怖と強欲は投資家を売買に駆り立てる感情だ。今は恐怖しかない」と説明した。

原題:In Friendless Stock Market, Powell Proves No Benefactor of Bulls(抜粋)

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