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WeWork、事業拡大にまい進-不動産ブローカーは後ずさり

  • 同社は自前の物件購入を目的とする投資部門設置を進めている
  • 大手不動産オーナー、「フレキシブルオフィス」スペースを提供
The Embarcadero WeWork offices in San Francisco.
The Embarcadero WeWork offices in San Francisco. Photographer: Mike Short/Bloomberg
The Embarcadero WeWork offices in San Francisco.
Photographer: Mike Short/Bloomberg

シェアオフィス運営の米ウィーワークは不動産所有・仲介会社の領域に踏み込む動きを強めており、不動産業界が後ずさりし始めている。

  不動産業界が取引相手にしたい大企業がウィーワークと関係を強化しており、同社事業に占めるこうした大企業の割合は上昇傾向にある。さらにウィーワークは、自社で保有する物件を購入するための投資部門設置も進める。事情に詳しい複数の関係者が語った。

  所有する「フレキシブルオフィス」スペースの提供にブラックストーン・グループやティッシュマン・スパイヤーなど大手の不動産オーナーが乗り出す一方、不動産ブローカーの間ではウィーワークに取引を奪われるとの懸念が広がる。

Hana Financial Group Inc. In Talks For WeWork London Office

ウィーワークの共同作業スペースが入居するロンドンの建物

写真家:Luke MacGregor / Bloomberg

  ソフトバンクグループが出資するウィーワークは創業から8年で業界を大きく変えたが、同社が野心を膨らませることで業界はさらに変わる可能性がある。

  不動産業界内ではウィーワークの影響力を考慮し、同社について率直に語ろうとする人は少ないが、ブルームバーグが取材した10人余りの不動産・銀行業界幹部は同社との連携に不安を隠さない。ただウィーワークにとっての問題は不動産業界との摩擦が広がった場合、同社が急ピッチの事業拡大と高いバリュエーションを維持できるかだ。ウィーワークは最大420億ドル(約4兆7200億円)の企業価値があると評価されている。

  グリーン・ストリート・アドバイザーズの不動産投資信託(REIT)調査ディレクター、セドリック・ラチャンス氏は「不動産業界にある『食物連鎖』のほぼ全ての要素に関わることで、ウィーワークは他社と深刻な競合関係にあることを見いだすだろう」と指摘し、「その流れで一部物件の利用で制約を受けることがあるかもしれない」と話した。

原題:WeWork Keeps Pushing. Now Landlords, Rivals Are Pushing Back(抜粋)

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