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Photographer: Scott Eells/Bloomberg

米国株が急落、FOMCが予想よりハト派色薄く

更新日時
  • FOMCが今年4度目の利上げ、来年の利上げ予測は2回に減る
  • フェイスブックなどハイテク銘柄とフェデックスが売り浴びる
Traders work on the floor of the New York Stock Exchange.
Photographer: Scott Eells/Bloomberg

19日の米株式相場は大幅安。S&P500種株価指数は1年3カ月ぶり安値を付けた。米当局の引き締め政策で経済成長が鈍るとの投資家不安を、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が鎮めることはなかった。米国債市場では長期債が大幅続伸、利回りが低下した。

· 米国株は大幅安、FOMC後に下げ-S&P500が1年3カ月ぶり安値
· 米国債は長期物が大幅続伸、10年債利回り2.76%に低下
· NY原油は反発、米利上げ後もプラス維持-留出油の需要が高水準
· NY金スポットは下落、先物は上昇

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は定例会合で今年4度目の利上げを行う一方、2019年の利上げ見通しは前回予測の3回から2回に下がった。市場には1回の利上げしか織り込まれていない。世界経済の成長減速懸念で米国株が調整局面入りしたことから、当局は金融引き締めの手を和らげるのではないかとの見方が市場では広がっていた。

  S&P500種は前日比1.5%安の2506.96。ダウ工業株30種平均は351.98ドル(1.5%)安の23323.66ドル、ナスダック総合指数は2.2%低下。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.76%。

  ニューヨーク原油相場は反発。FOMCの利上げ発表後に一時、上げ幅を縮小する場面もあったが、4営業日ぶりの上昇で引けた。米国でヒーティングオイルを含む留出油の需要が15年ぶりの高水準となったことが手掛かり。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は、96セント(2.1%)高の1バレル=47.20ドルで終了。限月交代で、より取引量の多い2月限は1.57ドル高の48.17ドル。ロンドンICEの北海ブレント2月限は98セント高の57.24ドルで終えた。

  ニューヨーク金市場では、スポット相場が下落。米金融当局は追加利上げを実施する一方、2019年に予想する利上げ回数を2回に減らした。FOMC声明発表前に取引が終了したニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.2%高の1オンス=1256.40ドル。BMOキャピタル・マーケッツのタイ・ウォン氏は電話取材に対し、FOMCは「市場が予想したほどハト派でなかった。若干失望させられた格好だ」と語った。

  Eトレードの投資戦略担当バイスプレジデント、マイク・ローウェンガート氏は「この利上げは2018年のわが国経済に対する信任投票だが、要するにこれにておしまいだ。2019年に焦点が移る中で、だいぶ未知の領域に入った」と指摘した。

  この日はナスダック指数の下げが目立ち、中でもフェイスブックは、新たなプライバシー侵害懸念の浮上が嫌気されて7%余り下落。フェデックスは、幹部が世界貿易の鈍化に言及したことから12.1%安となった。

原題:U.S. Stocks Tumble as Bets on Dovish Fed Go Wrong: Markets Wrap(抜粋)
Oil Pares Gains as Fed’s Interest-Rate Increase Clouds Outlook
Gold Slides as Fed Raises Rates Amid Unease on Economic Outlook

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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