EU:対イタリアの制裁手続き見送り、ポピュリスト政権の譲歩を評価

  • 欧州委は過剰財政赤字是正手続きを発動しない-欧州委副委員長
  • イタリアは歳出圧縮、財政赤字目標をGDP比2.04%に引き下げ

欧州連合(EU)の欧州委員会は、イタリアのポピュリスト政権が歳出抑制を約束したことを受け、同国に対する制裁手続き開始を見送ると決定した。

  欧州委は、イタリアが予算計画で譲歩したため「過剰財政赤字是正手続き(EDP)」の発動を正当化できないと結論づけた。

  欧州委のドムブロフスキス副委員長は19日、ブリュッセルで記者団に対し「過去数週間の集中的な交渉が、2019年予算についての解決をもたらした」と説明。「今回の解決策は理想的ではないが、現段階でのEDP発動を回避し、深刻な規則違反という状況が是正されることを明確にしておきたい」と述べた。

欧州委員会のドムブロフスキス副委員長

Photographer: Peti Kollanyi/Bloomberg

  数カ月間続いたイタリアとEUの対立は市場の混乱を招いていた。大幅な支出を伴う選挙公約を掲げて権力に上り詰めたイタリアのポピュリスト政権だったが、EUに対して主張を押し通すことはかなわなかった。

  合意の一環として、イタリアは2019年の歳出を約40億ユーロ(約5100億円)圧縮し、財政赤字目標を当初の国内総生産(GDP)比2.4%から2.04%に引き下げた。欧州委は当初の予算計画がEUの財政基準に違反するとして承認しない意向を示していた。

原題:EU Commission Said to Hold Off on Italy Sanctions Procedure(抜粋)

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