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UBS女性M&Aバンカーからのインサイダー情報で夫が取引

  • 未来の妻の会話を聞いて得たインサイダー情報で取引とSECは主張
  • 夫は違法に得た約25万ドルの利益を返還することでSECと合意
RF Bride and groom marriage wedding
Photographer: MGJdeWit/iStockphoto
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Photographer: MGJdeWit/iStockphoto

彼が会話を盗み聞きしているとはフィアンセは知らなかった。彼はたちまち25万ドル(現在の為替レートで約2810万円)余りを稼いだ。

  2人は結婚した。その後、証券取引委員会(SEC)の担当者が現れた。スイス最大の銀行UBSグループの女性バンカーと結婚する予定だったピーター・チョー氏(39)は、発表が近い合併・買収 (M&A)について未来の妻の会話を聞いて得たインサイダー情報に基づき取引を行ったとして、SECから提訴され、違法に得た利益25万1386ドルの返還に応じる決着でSECと合意した。

  SECは18日に提出した訴状で、アラスカ航空グループによるヴァージン・アメリカ買収案件でアラスカ航空に助言していたフィアンセの仕事の電話からチョー氏が非公開情報を入手し、フィアンセの信頼を裏切ったと主張した。同氏は認めることも否定することもせず決着させた。

  チョー氏の妻は違法な取引を知らされていなかったとSECは明らかにしており、訴状に妻の名前はない。この女性がUBSのディレクター、アニー・ワン氏だと事情に詳しい関係者の1人は語った。チョー氏の代理人の弁護士とワン氏にコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

  UBSの広報担当ピーター・スタック氏は電子メールで配布した発表文で、同行が調査に全面的に協力しているとした上で、「内部調査を経て、当行の行員が問題の取引活動に関与していなかったという訴状の見解に同意する」と説明した。

原題:Husband of UBS M&A Director Sued by SEC for Insider Trading (1)(抜粋)

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