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FOMCの注目点:2019年中の休止も念頭に「ハト派的利上げ」か

  • 最新の経済予測で19年の利上げ回数見通しを2回に引き下げも
  • 金利の「さらなる漸進的な引き上げ」を見込む声明の文言修正か

米金融当局は18、19両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で今年4回目となる利上げを決める見通しだ。利上げ批判を繰り返すトランプ大統領からの圧力を退ける一方、2019年には漸進的な利上げのペースを落とす可能性を示唆するものと予想される。

  FOMCメンバーが市場の広範な予想通り0.25ポイントの利上げに踏み切った場合、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは2.25-2.5%と10年ぶりの高水準に達する。米東部時間19日午後2時(日本時間20日午前4時)公表のFOMC声明では、さらなる漸進的な利上げの方針に変更が加えられるか、同方針の文言が消える可能性がある。

  またFOMC参加者は同時に公表される最新の経済予測で、金融情勢の引き締まりを考慮して見通しを下方修正するかもしれない。

  FF金利先物の相場動向によれば、投資家は0.25ポイントの利上げを高い確率で織り込んでいる。この10年間のFOMC会合を振り返ると、市場にサプライズをもたらすような金利決定はなかった。だが、今回は想定外の利上げ休止という判断が下される可能性も完全には排除できない。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は午後2時半から記者会見する予定で、利上げの場合はトランプ大統領と意見を異にする理由についての質問、金利据え置きの場合にはなぜ大統領の圧力に屈したのかといった質問を浴びることになりそうだ。

The Fed's September Dot Plot

  マクロポリシー・パースペクティブズ創業者のジュリア・コロナド社長は、「金融当局者の発言からは極めて辛抱強い姿勢がうかがわれ、政策ミスを犯さぬよう19年の利上げペースを緩やかにするのにやぶさかでなはいと見受けられる」と指摘した。

  FOMC参加者が最新の予測で19年の利上げ回数見通しを2回とし、9月の前回予測で示した3回から減らせば、17年12月から続けられてきた四半期ごとに1回の利上げのペースを小休止する余地が確保される。

  コーナーストーン・マクロのパートナー、ロベルト・ペルリ氏は、最新のドット・プロット(金利予測分布図)で19年の利上げ回数見通し(中央値)が2回とされれば、「市場は来年3月の休止を恐らく確信するだろう」と語った。

Financial condidtions have tightened, affecting FOMC growth outlook

  FOMC声明に変更が加えられる可能性もある。11月のFOMCでは、金利の「さらなる漸進的な引き上げ」を見込んだ文言を修正し、データ発表に重点を置くよう切り替えることが話し合われた。米経済の堅調を指摘する一方で、世界的な成長鈍化や金融情勢の陰りを強調することも想定される。

  インベスコのシニア・マクロ・ストラテジスト、ジェームズ・オン氏はFOMC声明について、11月8日の前回に比べ「もっとハト派的な文言が盛り込まれる公算が大きい。米国の金融情勢は多少引き締まった」との見方を示した。

Ending Guidance

Economist survey of what meeting FOMC drops `further gradual increases'

Bloomberg

Survey of 38 economists conducted Dec. 7-11 

原題:Fed Seen Making Dovish Hike With 2019 Pause: Decision Day Guide(抜粋)

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