FOMCは不吉な株安に直面、11月会合以降の下げが08年以来の激しさ

  • S&P500の下落率は9.3%-リーマン破綻直後以来の大きさ
  • これほどの株価下落でも利上げすれば極めて異例の展開に
The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C. Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

今週利上げを議論する米連邦準備制度当局者にとって、米国株安は不吉な歴史的比較を示している。S&P500種株価指数が2回の連邦公開市場委員会(FOMC)の間にこれほど下落した直近の事例は、2008年に投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻した直後だからだ。

Stocks Slide

S&P 500's 9.3% drop since FOMC is biggest intra-meeting drop since Oct. 2008

  トランプ大統領が米金融当局に利上げ中止の要請を強めているにもかかわらず、投資家の間ではFOMCが2日間の政策審議を終える19日に利上げを決めるとの見方が大勢であることが金利先物の動きに示されている。

  それでも、株式市場が政策当局者に議論の材料を与えていることは間違いない。S&P500種は前回FOMCがあった11月8日から今月17日までに9.3%下落した。この値下がりは、リーマン破綻の翌日開催だった2008年9月16日のFOMCから同年10月8日の緊急会合までの18.8%下落以来の大きさ。08年9月の会合から同年10月28、29両日開催の定例会合までには23%値下がりした。

  今年11月の会合以降の9.3%安より大幅な相場下落を演じたケースは、過去20年では5回。金融危機後に政策金利を事実上のゼロから初めて引き上げた15年12月16日の会合から16年最初の会合までに同指数は9.2%値下がりし、当時のイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長はその後16年12月まで利上げしなかった。

  ブルームバーグ・ニュースが集計したデータによると、株式相場がこれほど悪化している状況で連邦準備制度が利上げに踏み切れば極めて異例。さらに、金融状況が10月上旬以降に引き締まっており、ブルームバーグの尺度は現在マイナス圏と、調達コストとリスク回避が米経済に向かい風となっている状況がうかがえる。

原題:Fed Hasn’t Seen This Much Intra-Meeting Equity Pain Since 2008(抜粋)

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