アルゴが市場のサイン消す、トレンドなき悪夢とドラッケンミラー氏

  • 相場の動きの背後に何があるかはるかに分かりづらくなったと同氏
  • 「相場が乱高下し、実質的なトレンドがなければ悪夢だ」と指摘

資産家スタンリー・ドラッケンミラー氏は、アルゴリズムとクオンツ取引が市場を支配する今はヘッジファンド業界に携わっていなくてうれしく思うと語った。

  ドラッケンミラー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「私は30年間にわたり年間30%のリターンを得たが、われわれは今や同じジップコードの場所にいるのではなく、ましてや同じ状態でもない」と自分の最近のリターンを皮肉った。

  同氏は自らの投資プロセスがいわゆる市場のシグナルを探り当てることに常に関係していたと述べ、1兆ドル(約112兆円)規模の資産を運用するようになったクオンツファンドが、そのような手掛かりを弱めたり、消し去ったりすることで、相場の動きの背後に何があるかはるかに分かりづらくなったと指摘した。

  ヘッジファンド運営会社デュケーヌ・キャピタル・マネジメントを2010年に閉鎖し、ファミリーオフィス形態にファンドを転換したドラッケンミラー氏は「8、9カ月にわたるメッセージは、なお重要と考えている。昔なら何かを意味するノイズが1、2週間聞こえていると思うが、今ではそれは何の意味も持たない」と発言した。

  さらに「ボラティリティーはトレンドの一部であって、トレンドへの入り口を提供する場合に限って有用だ。相場が乱高下し、実質的なトレンドが存在しなければ、それは悪夢だ。ボラティリティーの動きがトレンドの始まりと考え、二重の打撃を被るかもしれない」と主張した。

スタンリー・ドラッケンミラー氏

出所:ブルームバーグ)

原題:Druckenmiller Says Algos Are Robbing Markets of Trade Signals(抜粋)

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