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債券先物、高値更新後に上げ幅縮小ー緊急証拠金発動受けて売り優勢

更新日時
  • 長期金利は一時0.04%、昨年9月以来の低水準0.01%から上昇
  • 先物上昇や長期金利低下のスピードが速過ぎた-SBI証

債券先物相場は2年半ぶりの高値を更新した後、急速に失速した。米長期金利の低下や日本銀行が長期ゾーンの国債買い入れオペを据え置いたことを好感して買いが膨らんだものの、日本証券クリアリング機構が午後に入って緊急取引証拠金を発動したことをきっかけに急速に伸び悩んだ。

  • 長期国債先物2019年3月物の終値は前日比7銭高の152円39銭。一時は152円84銭と中心限月の日中取引ベースで16年7月以来の高値更新
  • 新発10年物352回債利回りは一時、日本相互証券の前日午後3時の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)高い0.04%に上昇。昨年9月以来の低水準0.01%から急上昇

市場関係者の見方

  • SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
    • 日銀のオペ据え置きをきっかけに10年金利のゼロ%割れが意識されて、先物ショートの買い戻しにつながった
    • その後は、先物上昇や長期金利低下のスピードが速すぎたので、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表も控えて売り優勢に転じた
    • 緊急取引証拠金の発動を受けて、急速に積み上がった買い持ち高を軽くする動きが促された可能性も

日銀オペ

  • 対象は残存期間1年以下と5年超10年以下、物価連動国債
  • 5-10年の買い入れ額4300億円に据え置き
  • SBI証の道家氏
    • 米長期金利に追随して円金利が低下する中で、5-10年の連続減額はもともと見込まれていなかった
    • 10年金利がゼロ%に近づいたところで減額がなかったことで、日銀が金利低下を止めようとしていないとの見方も
  • 過去の日銀オペの結果一覧

背景

  • 日本証券クリアリング機構はこの日、債券先物取引で緊急取引証拠金の発動基準に該当したため、緊急取引証拠金を発動したと発表
  • 野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト
    • 証拠金が増えると、取れるポジションが減り、特に海外勢は調達が必要なため、いったんポジションを縮小せざるを得なくなり、債券先物に売りが入った可能性

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.160%-0.145%0.035%0.545%0.755%0.895%
前日比 横ばい+0.5bp+1.0bp+1.0bp 横ばい-0.5bp
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