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債券先物が2年2カ月ぶり高値、リスク回避の買いや20年入札順調で

更新日時
  • 長期金利は一時0.02%と5カ月半ぶりの低水準
  • 金利の目線を下げ、しぶしぶ買う流れになっている可能性ー岡三証

債券相場は上昇。先物中心限月は2年2カ月ぶりの高値を付けた。前日の米国市場でリスク回避の買いを背景に米長期金利が低下した流れを引き継いだことに加えて、この日に実施された20年国債入札が順調な結果となり、先物や現物債全般に買いが入った。

  • 長期国債先物3月物は前日比23銭高の152円32銭と、中心限月の終値としては2016年9月30日以来の高値
  • 10年物352回債利回りは、日本相互証券の前日午後3時の参照値より1ベーシスポイント(bp)低い0.02%と、新発債としては7月2日以来の水準まで低下
  • 20年物166回債利回りは一時0.535%と、新発債として7月31日以来の低水準

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 20年入札がそこそこ順調で、今の水準でも需要が確認されたことで現物に買い。利回りが残る超長期がフラット(平たん)化するしかない
  • 米国株が下げ止まらず、市場が米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止を催促している感もあるが、いずれにしろ世界経済減速は当面変わらない
  • 金利が大きく上がる環境ではなく、利回り水準の目線を下げて、しぶしぶ買うという流れになっている可能性

  
パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 年末は世界的に株高・金利上昇の季節性があり、これほど株が売られて債券が買われる年は珍しく、世界経済が大幅に悪化する前兆かもしれない
  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの見送りやペース鈍化が示唆されればドル安となり、日銀のテーパリングも当面難しくなる

20年債入札

  • 最低落札価格は102円75銭と、市場の予想中央値を5銭上回る
  • テールは前回と同じ5銭、応札倍率は3.44倍と2年ぶり低水準
  • 過去の20年債入札の結果一覧   

背景

  • 日経平均株価は1.8%安の2万1115円45銭で終了
  • 東京市場のドル・円相場は一時1ドル=112円47銭と、10日以来の円高・ドル安水準
  • 17日の米10年国債利回りは3bp低下の2.86%程度。この日の時間外取引は2.84%程度に低下
  • 17日の米ダウ工業株30種平均は2.1%安の23592.98ドル 

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.160%-0.150%0.025%0.540%0.755%0.905%
前日比-0.5bp-1.0bp-0.5bp-0.5bp-1.5bp-1.0bp
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