コンテンツにスキップする

米金融政策、不確実かつ新たな局面に突入-政策金利が中立に接近で

  • 今週のFOMCで金利引き上げ後、来年は利上げペース落とす見通し
  • トランプ大統領の利上げ批判受け、当局も信認確保に難しいかじ取り
Views Of The Federal Reserve As The Federal Open Market Committee Begins Its Two-Day Policy Meeting

Photographer: Andrew Harrer/  Bloomberg

Views Of The Federal Reserve As The Federal Open Market Committee Begins Its Two-Day Policy Meeting

Photographer: Andrew Harrer/  Bloomberg

米金融当局は政策正常化の最終段階に近づきつつある。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0-0.25%のレンジに引き下げ、事実上のゼロ金利政策を採用してから10年が経過した今、当局はトランプ大統領の利上げ批判を浴びつつ、一段と不確実な道筋を歩むという困難な課題に直面している。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる当局は18、19両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、トランプ大統領の非難に耳を貸すことなく、FF金利の誘導目標レンジを2.25-2.5%とする今年4回目の利上げを決めると見込まれている。パウエル議長が中立金利の「広範なレンジ」と呼ぶ推計値の下限に達することになる。

  BNYメロン・インベストメント・マネジメントの一角、スタンディッシュのチーフエコノミストを務めるビンセント・ラインハート氏は、景気の加速も減速も招かない中立から「明らかに遠く離れている場合、政策策定は容易だ」とした上で、「中立を巡ってさまざまな異論があるような局面に移ると、ずっと難しいものとなる」と語った。

Fed pegs neutral rate at 2.5 to 3.5%

  米金融当局はこうした状況に対応するため、利上げのペースを落とす公算が大きい。エコノミストはブルームバーグの最新調査で、2019年の米利上げ回数見通しを計2回と、9月の前回予想の計3回から下方修正した。

  米金融政策運営は現在、極めて重大な局面にある。現行の景気拡大の下、金利を引き上げ過ぎればリセッション(景気後退)を招き、引き上げが不十分であればインフレや資産価格の高進につながりかねない地点にある。さらに、トランプ大統領による執拗(しつよう)な攻撃を踏まえると、連邦準備制度自体の信認もリスクにさらされている。

The Fed's September Dot Plot

原題:Fed Entering Brave New Policy World as Rates Near Normal Levels(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE