コンテンツにスキップする

バークレイズ、2トレーダーの隠された損失450億円か-訴訟

  • バークレイズは2トレーダーを解雇、損失について当時否定していた
  • バークレイズはトレーダーらについて調査していたとレッド・カイト

ヘッジファンドが起こした訴訟で、英銀バークレイズが忘れたがっていたとみられるトレーディング損失が明るみに出た。

  この訴訟についての裁判所文書によると、バークレイズの金属トレーダー2人が3億9600万ドル(現在の為替レートで約450億円)の損失を出し、7年前に解雇された。銀行が明らかにした商品市場での損失で過去最大級の規模だが、バークレイズは当時、これについて否定していた。

  2011年に解雇されるまでバークレイズの金属トレーディングを率いていたイアン・マクレー氏は、3億2700万ドルの損失につながった「無責任なリスクテーク」が理由で解雇された。ヘッジファンドのレッド・カイトが銅市場での不正を訴えたロンドンでの訴訟での一環としてバークレイズが提出した資料を引用した。

  レッド・カイトは、同社のポジションに関する部外秘の情報をバークレイズの行員が、同行の自己勘定取引トレーダーに漏らすのをバークレイズが容認したとして提訴した。マクレー氏の同僚で銅トレーダーだったクリスチャン・ソーンダース氏も合計で6920万ドルの損失を出し、「即時、解雇された」とレッド・カイトがバークレイズの文書を引用して明らかにした。

  2人のトレーダーの連絡先は不明で、元同僚や家族を通じて連絡を試みたが連絡はつかなかった。バークレイズの広報担当は、レッド・カイトの主張には「根拠がなく同行は断固闘う」と述べた。

  レッド・カイトは今月提出した訴状で、マクレー氏がレッド・カイトのポジションを知った上でその逆の取引をしていたと主張。バークレイズが提出した文書が、マクレー氏がリスク管理担当者に対してレッド・カイトのポジションに言及していたことを示したという。レッド・カイトの代理人のアラン・チュウチョイ弁護士は、自己勘定取引のトレーダーとして、マクレー氏が自行のプライムブローカー部門顧客のポジションを知っていたのはおかしいと指摘した。

  バークレイズは2人のトレーダーの市場操作と顧客情報を知った上での取引についてのうわさを受けて調査を実施していたとレッド・カイトは主張している。

原題:Barclays, a Hedge Fund and Two Traders’ Hidden $400 Million Loss(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE