逆イールド、カーブ全体に広がるかー債券トレーダーが「ドット」注視
Katherine Greifeld-
現在の市場のコンセンサスは「ハト派的な利上げ」
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タカ派的利上げとなればカーブはますますフラット化とリンゲン氏

債券トレーダーは今週の米利上げをほぼ確信しており、来年の金利予想と景気見通しが連邦公開市場委員会(FOMC)の焦点となる。市場の一部で起こっている逆イールドがカーブ全体へと波及するかどうかに影響する。
トレーダーは来年の利上げ継続を疑問視するとともに、世界の経済成長にも懸念を抱く。2年物米国債と10年物の利回り格差も既に、2007年以来のマイナスに近い。こうした中で、FOMCの19年見通しに注目が集まる。
BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者イアン・リンゲン氏は、FOMCメンバーがドット・プロットで来年3回の利上げ見通しを確認すれば、カーブはさらにフラット化するだろうと話す。
「本物のリスクはドット・プロットに変化がなく、当局は利上げをし、全体としてタカ派的なコメントをすることだ。そうなれば予想外だろう。現在のコンセンサスは『ハト派的な利上げ』だと思われるからだ。『タカ派的』利上げとなればカーブはますますフラット化するだろう」と同氏は話した。

原題:Bond Traders Ponder Next Inversion as Fed Dots Take Center Stage(抜粋)
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