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ゴールドマン去るブランクファイン氏に喝采と共に「良くない」不祥事

  • 恒例の夕食会に集まった元パートナー、1MDBにショック受ける
  • 送別会兼ねた夕食会盛況-会長はウォール街離れることに不安も吐露
ロイド・ブランクファイン氏

ロイド・ブランクファイン氏

Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg
ロイド・ブランクファイン氏
Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

米ゴールドマン・サックス・グループの会長を年末で退くつもりだとロイド・ブランクファイン氏が同僚に告げた7月の社内文書には、ちょうどいいタイミングだと思うと記されていた。物事がうまく行っていない時にさっさと出ていくわけにいかないとの説明もあった。

  ところが、同氏がゴールドマンを去るまであと数週となった今、物事はうまくいっていない。マレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)関連の業務に関して検察は摘発を進めている。1MDBの約65億ドル(約7380億円)の資金調達にかかわったことは、同社最大のスキャンダルの一つになった。元パートナーの1人が有罪を認め、その部下も逮捕され、株価は年初来30%余り下落した。

Goldman Sachs Chairman And Chief Executive Officer Lloyd Blankfein Speaks At ECNY Luncheon

ロイド・ブランクファイン氏

フォトグラファー:Mark Kauzlarich / Bloomberg

  ニューヨーク市マンハッタンのゴールドマン本社に近いコンラッドホテルで開かれた毎年恒例の夕食会のため12日に集まった元パートナーたちは皆、ショックを受けていた。多くの元幹部が、兆候があったにもかかわらず同社が気付かなかった、あるいは無視したとされていることを憂慮、評判への悪影響を懸念していることが、10人の元パートナーらとのインタビューで分かった。金融危機後のイメージチェンジ以降で最大の評判の危機だ。

  2005年に退社した元最高技術責任者(CTO)のマイケル・ダブノ氏は、ゴールドマンは「以前よりも慎重になり、クリーンになっていたのに、こんなことが起こるとは残念だ」と話した。

  2人の元社員によれば、夕食会に参加したブランクファイン氏(64)は、昇進や報酬、引退などについて冗談を飛ばし聴衆を笑わせた。一方、ブランクファイン氏の最高経営責任者(CEO)職を引き継いだデービッド・ソロモン氏は、1人の人間が大きなダメージを与えることができるものだと、暗に1MDBに触れた。この1人というのは東南アジア事業責任者だったティム・ライスナー被告のことで、ゴールドマンは同被告がいわゆる「ならず者」社員だったとしている。

  ブランクファイン氏は金融危機とその後の時代を通じてゴールドマンを率い、最高益を更新し、株価上昇をもたらしてきた。過去10年の多くの時間をゴールドマンの評判を取り戻しイメージを変えることに費やしてきた。数週間前に1MDBについて尋ねられた際、同氏は、「良くない」と答えた。 

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ラガーディア・コミュニティー・カレッジでの式典でテープカットを行うブランクファイン氏

出典:LaGuardia Community College

  ゴールドマン広報のジェイク・シーベルト氏によると、ブルームバーグ・エル・ピーの創業者マイケル・ブルームバーグ氏ら企業幹部が参加した最近の昼食会でブランクファイン氏は総立ちでの拍手喝采を受けた。シーベルト氏は「元社員が陰で話すことよりも、長年の顧客がこうした公の場で認めてくれることの方により大きな意味がある」と述べた。

  ブランクファイン氏の送別会を兼ねた夕食会でも同氏は喝采で迎えられたと広報担当者は言う。長年の側近、ゲーリー・コーン氏やブラインクファイン氏の前のCEOで米財務長官に転じたヘンリー・ポールソン氏、CEOレースに惜しくも敗れたハービー・シュワルツ氏らが出席し、盛況だった。

  ブランクファイン氏はウォール街を離れた後の人生への不安を語った。自分を透明人間にたとえ、ゴールドマンという包み紙を取り去ったら、下には何もないかもしれないなどと話したという。

原題:Blankfein’s Final Days at Goldman Clouded by 1MDB Scandal (1)(抜粋)

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