【米国株・国債・商品】S&P500が4月来安値-原油52ドル割れ

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14日の米株式相場は大幅安。S&P500種株価指数は4月以来の安値に沈んだ。貿易問題で前向きな展開があり、米個人消費の強さを示す米経済指標が発表されたものの、世界経済の状況を巡る懸念が強まり、売りが膨らんだ。米国債相場は円と共に上昇した。

· 米国株はS&P500種が4月以来の安値、世界経済の状況を懸念
· 米国債は上昇、10年債利回り2.89%
· NY原油は反落、52ドル割れ-シェール生産増や需要軟化見通しで
· NY金先物は続落、ドル上昇で-週間では5週ぶりの大幅安

  S&P500種は週間での上げを失った。この日はヘルスケアや情報技術(IT)銘柄を中心に売りが出た。ダウ工業株30種平均は500ドル近く下げた。問題を数十年間にわたり開示していなかったと報じられたジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が下げを主導した。小売売上高が増加したものの、小売株は下げた。

  S&P500種は前日比1.9%下げて2599.95。ダウ平均は496.87ドル(2%)安の24100.51ドル。ナスダック総合指数は2.3%下落。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米国債市場では10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.89%。

  ニューヨーク原油相場は大幅反落。米シェールの漸増や2019年の需要軟化見通しを背景に、売りが優勢になった。1バレル=52ドルを下回った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物1月限は、1.38ドル(2.6%)安の1バレル=51.20ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は1.17ドル安の60.28ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。利上げ観測を背景にドル指数が年初来高値を付けたことが、金の売りを誘った。週間では5週間ぶりの大幅安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.5%安の1オンス=1241.40ドルで終了。

  この日の米国株市場は、中国の成長が鈍化しているとの懸念からアジアや欧州で株価が下落した流れを引き継いだ。トランプ米大統領は中国の景気減速を示す指標について、貿易摩擦が原因であるとの見方を示した。ただ、中国と近く合意に至る可能性があるとも示唆した。

  INTL・FCストーンの米機関株式ディレクター兼グローバル市場ストラテジスト、ユーセフ・アッバシ氏は「市場は2019年が厳しい年になるとみており、売り上げの伸びや世界経済成長など全ての問題で同じような厳しい状況になるだろう」と発言。「市場は明るい材料を望んでいるが、少し明るい程度の材料には反応したがらない。何もかも欲しているかのようだ」と述べた。

原題:Stocks Test February Lows; Treasuries, Yen Rise: Markets Wrap(抜粋)
Oil Falls Below $52, Little Changed a Week After OPEC+ Cuts
PRECIOUS: Gold Posts Weekly Loss as U.S. Data Bolsters Dollar

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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