EU首脳、メイ首相への信頼揺らぐ-離脱協定の英議会通過を疑問視

  • メイ首相のバックストップ修正案は不明瞭、不可能
  • 「私を信じて大丈夫」とメイ首相、EU側は確信できず

欧州連合(EU)の各国首脳は13日の会合が始まる前、英議会での離脱案可決に必要ならば、メイ首相に何かしらの助け船を出すことにためらいはなかった。

  それが会合の終わりにはEU首脳はいら立ちや困惑で表情を曇らせ、メイ首相に手を差し伸べることに消極的になっていた。

  会合について説明を受けた関係者によると、根本的な問題は、英議会の支持を取り付けるために何が必要かをメイ首相が理解しているのかどうか、EU首脳がもはや確信できなかったことだ。首相は「私を信じて大丈夫だ」と述べたが、EU側はそうは受け取っていない。

メイ英首相は成果なくEU首脳会議を終えた

Source: Bloomberg)

  ベルギーのミシェル首相は14日朝、「合意済みの離脱協定を英国が尊重できるのかどうか、われわれが確信を持てるような兆しはなかった」と語った。

  事情を知る関係者2人によると、EU首脳会議でメイ首相への質問を主導したのはメルケル独首相だった。アイルランドとの国境を巡るバックストップ条項について、これまでの合意を損なうことなく受け入れられやすい形に修正することを望んだメイ首相だったが、EU首脳を納得させるような提案はできなかった。メイ首相の提案はバックストップ条項に1年ごとの見直しを義務付けるサンセット条項を付加するなど、いずれも不明瞭か不可能なものだった。

  首脳会議を終えた欧州委員会のユンケル委員長は、今度はEUが英国に対して「明確さ」を求めていると述べた。ルクセンブルクのベッテル首相は14日朝、「ノー、ノー、ノー。新たな交渉はない」と不満を吐露した。

原題:EU Leaders Just Aren’t Sure They Can Trust Theresa May Anymore(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE