債券は上昇、日銀オペ減額でも需給引き締まり観測衰えず

  • 日銀のオペ減額にもかかわらず、先物、現物債とも午後に一段高
  • リスク回避の材料が多く、債券はなかなか売れない-三井住友AM

債券相場は上昇。海外市場の流れを引き継いで買いが先行し、日本銀行は金融調節で長期ゾーンの国債買い入れオペを減額したものの、堅調な需給を示すオペ結果を受けて、午後に金利低下に拍車が掛かった。

  • 長期国債先物3月物は前日比25銭高の152円02銭で終了
  • 10年物352回債利回りは、日本相互証券の前日午後3時の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低い0.045%で始まり、午後に0.03%と新発債としては7月20日以来の低水準

  先物はオペ減額の通知直後に一時軟化したが、すぐにじり高基調を回復。午後には一段高となった。

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • オペ減額は金融緩和の手を緩めたと受け取られて為替相場に影響する可能性もあるため、世界経済の先行き不透明感が強まっている時期に実施したのには意外感がある
  • 年末に向けても国債買い入れオペが続くので、多少は市場の需給を緩和させる狙いがあったのではないか
  • 市場ではオペ減額通知の影響はそれほど大きくないようだ。需給がタイトで、債券を売れる人はいないということだろう

三井住友アセットマネジメントの深代潤執行役員

  • 世界経済は一気に悪くはならないのがメインシナリオだが、投資家にリスク回避を促す材料が多く、債券はなかなか売れない
  • 長短金利操作の下で国債買い入れ規模の縮小を進めていく方針は変わらないだろう

  
国債買い入れオペ

  • 残存期間5年超10年以下のオファー額は前回より200億円少ない4300億円
  • 10年超25年以下は2000億円、25年超は500億円でともに前回と同じ
  • オペ結果で10年超25年以下の応札倍率が1.82倍と昨年7月7日以来の低水準となり、金融機関からの売り圧力の弱まりを示唆
  • 野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト
    • 残存5年超10年以下のオペ結果は強め、10年超25年以下はかなり強め、25年超は無難だった
    • オペ減額にもかかわらず金利が上昇しないため、金利上昇期待が一段と後退し、ブルフラット化している
  • 過去の日銀国債買い入れオペの結果一覧

背景

  • 13日の米10年国債利回りは横ばいの2.91%程度。この日の時間外取引では2.88%台に低下
  • 日経平均株価は前日比2.0%安の2万1374円83銭で引け

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.155%-0.135%0.030%0.550%0.780%0.930%
前週末比 -0.5bp -2.0bp -2.0bp -1.5bp -1.5bp -1.5bp
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