中国経済が再び減速-11月の工業生産と小売売上高伸び悩み

更新日時
  • 固定資産投資の伸びは拡大、刺激策の効果を示唆
  • 預金準備率引き下げ、近いうち発表を見込む-ANZの楊宇霆氏

中国の工業生産と小売売上高の伸び率が11月に鈍化した。一方、固定資産投資の伸びは拡大し、刺激策が実体経済に及び始めている可能性も示唆した。

  国家統計局が14日発表した11月の工業生産は前年同月比5.4%増と、伸びが鈍化。予想の5.9%増を下回った。小売売上高は同8.1%増加。市場予想は8.8%増だった。

  1-11月の都市部固定資産投資は前年同期比5.9%増で、1-10月から伸びが加速した。

Output Growth at Record Low

Retail sales expansion slowest since 2003

Note: Usually no data in January or February due to lunar new year.

Source: National Bureau of Statistics

  工業生産は今年に入り、製造業の減速とともに伸びが鈍っている。追加関税率が引き上げられる可能性があったため、対米輸出を前倒しする動きで輸出全体の伸びが押し上げられたものの、工業生産の活動は鈍い。11月の貿易統計ではこうした駆け込み効果も次第に減退しつつあることを示しており、製造業への下押し圧力が今後さらに強まる可能性がある。

  小売売上高も2018年に入り低迷。特に自動車販売の不振が目立った。中国政府は家計部門への税負担軽減に向けて政策の微調整を発表、今後も景気支援に向けて財政刺激策頼みが続く見通し。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の大中華圏担当チーフエコノミスト、楊宇霆氏(香港在勤)は「国内消費が圧力を受けている」と指摘し、主要データは12月も下向きだろうと見込んだ。投資は幾分改善したが、全体の状況を変えるには不十分で、中国当局は近く預金準備率の引き下げを発表するとの見方を示した。

  国際金融協会(IIF)の中国調査責任者、青馬氏は「財政と金融、為替政策面で支援がより必要だ」と話した。

原題:China’s Economy Weakens While Investment Shows Signs of Revival(抜粋)

(第4段落以降を追加し更新します.)
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