英首相に閣僚6人が圧力、EU離脱複数案で非公式の議会投票要求

  • どのシナリオにも過半数の支持なく、妥協受け入れを促すのが狙い
  • 来週にも投票実施の要求、ハモンド財務相らが働き掛け-関係者

英政府内で欧州連合(EU)と緊密な関係の維持を模索する閣僚らが、望ましい形のEU離脱を確保しようと画策している。

  事情に詳しい関係者によると、6人の閣僚がメイ首相に対し、さまざまなEU離脱シナリオについて議会で非公式の投票にかけることを提案している。いかなるシナリオにも過半数の支持がないことを浮き彫りにし、議員に妥協の受け入れを促すことが狙いだという。そうなれば不人気のメイ首相案が合理的な妥協として議会で承認される可能性が出てくるかもしれないと、2人の閣僚はみている。

首相官邸に戻ったメイ首相(12日)

Photographer: Chris Ratcliffe/Bloomberg

  だが、この投票が実施されれば首相案よりもEUと緊密な関係を維持する案への支持が排除されたり、首相が繰り返し否定する国民投票の再実施に道を開いたりする可能性もある。予期せぬ結果を招く恐れがあることから、首相は議会で非公式の投票にかける案に消極的だと、関係者の1人は語った。

  事情に詳しい関係者8人によると、この案をメイ首相に働き掛けているのはハモンド財務相、ラッド雇用・年金相、ガーク司法相、クラーク民間企業相、ハインズ教育相ら。来週にもこの投票を実施するよう首相には圧力がかかっていると、関係者3人が述べた。

  首相の離脱合意は今週議会採決が予定されていたが、大差で否決される見通しが判明し、首相は採決を中止した。新たな採決日程は設定されておらず、首相は1月21日以前を考えていると述べるにとどめている。

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原題:May Pushed to Test Different Brexit Scenarios Before Christmas(抜粋)

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