ドラギECB総裁、景気へのリスク強まる

  • 予想より弱いデータ、成長の勢いが弱まること示唆している可能性
  • 満期償還金再投資の具体的な期間については議論しなかった

ドラギECB総裁

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg
Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は13日、ユーロ圏の経済成長に対するリスクは強まっているとの認識を示した。それでも、債券購入を年内で終了させることは確認した。

ECBの政策判断はこちらの記事をご覧下さい

ドラギECB総裁

出所:ブルームバーグ

  ドラギ総裁は政策決定後の記者会見で、地政学的問題や貿易の保護主義、市場の不安定などさまざまな懸念があると指摘。リスクは依然として「おおむね均衡」しているものの、「下方向に向かいつつある」と述べた。これは文言の大きな変化で、併せて発表された最新の経済予測におけるインフレと成長見通しの下方修正に反映された。

ECB経済予測

2018年2019年2020年2021年2018年2019年2020年
最新最新最新最新前回前回前回
成長率1.9%1.7%1.7%1.5%2.0%1.8%1.7%
インフレ率1.8%1.6%1.7%1.8%1.7%1.7%1.7%

  ECBは量的緩和(QE)で購入した債券の満期償還金の再投資について、「政策金利引き上げの開始後も長期にわたり続ける」とし、金利は「少なくとも2019年夏の終わりまで」据え置くと表明した。

  ドラギ総裁は、入ってくるデータが「予想よりも弱かった」との見方を示し、「成長の勢いが今後弱まることを示唆している可能性がある」と語った。「内需の基調的な強さが引き続きユーロ圏の景気拡大を支えている」とも述べた。

  ECBは、中期的に2%弱のインフレ率を持続的に達成するという目標に向け「全ての政策手段を適宜調整していく用意がある」と表明した。

  総裁によると、政策委員会は利上げの時期や満期償還金再投資の具体的な期間については議論しなかった。新たな長期リファイナンスオペの可能性に関しては「考慮している」とした。

原題:Draghi Sees Economic Risks Worsening Even as QE Era Concludes(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE