中国情報機関、2人目のカナダ人拘束-国家安全巡る捜査の対象(1)

更新日時
  • ロッドマン氏の訪朝にも協力したマイケル・スパバ氏が拘束された
  • カナダのフリーランド外相はスパバ氏の所在確認に努めていると説明

中国の情報機関がまたカナダ人を拘束した。対イラン制裁違反を主張する米国の要請を受け中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)がバンクーバーで1日に逮捕されて以降、2人目のカナダ人拘束となる。

  10日から取り調べを受けているのはマイケル・スパバ氏だと遼寧省の宣伝工作部門が運営するウェブサイト、東北新聞が13日報じた。同氏は北朝鮮を訪れる外国人の添乗員を仕事としており、米プロバスケットボールNBAの元スター選手デニス・ロッドマン氏も訪朝時にスパバ氏の助けを借りた。東北新聞は当局からの情報を引用し、北朝鮮国境沿いにある同省丹東市の国家安全局がスパバ氏を調べていると伝えた。

デニス・ロッドマン氏とマイケル・スパバ氏(2014年1月)

撮影:Wang Zhao / AFP via Getty Images

  カナダ外務省は元外交官のマイケル・コブリグ氏に続いて中国で拘束されたカナダ人がスパバ氏であることを確認。同省によれば、スパバ氏からカナダ政府に中国当局の聴取を受けていると連絡があった後、同氏との連絡は取れていない。フリーランド外相は12日、スパバ氏の「所在の確認に懸命に取り組んでいるところだ。中国当局に対してこの件を提起している」とオタワで述べた。

マイケル・コブリグ氏

出典:国際危機グループ

  スパバ氏が中国と北朝鮮に持つ連絡先に電話したが、いずれも留守番電話での応答だった。同氏の拘束はカナダ紙グローブ・アンド・メールが先に報じていた。

  ブリュッセルに本部を置く非営利のシンクタンク、国際危機グループ(ICG)は12日、 昨年2月からシニアアドバイザーとしてICGに所属するコブリグ氏が北京訪問中に国家安全省の北京局により拘束されたと発表。2016年9月までの2年間、コブリグ氏は北京と香港でカナダの外交官として働いていた。

  中国紙の新京報はコブリグ氏の拘束が国家安全に絡んだ調査に関連していると12日に報じた。ICGのロブ・マレー最高経営責任者(CEO)は電子メールで、コブリグ氏は「違法活動に関与しておらず、中国の国家安全を危うくすることは何もしていない」とコメント。「客観的かつ公平なリサーチを請け負うというICGの全てのアナリストがすることをしていた」と説明した。

  コブリグ、スパバ両氏について、中国外務省の陸慷報道官は北京での13日の定例記者会見で、2人が国家安全を巡る捜査の対象になっていると述べた。中国の国家安全を脅かす活動をしていた疑いがあるとした上で、法律に従った「強制的な措置」の下での拘束だと主張した。

華為の孟CEO(12月12日)

撮影:Ben Nelms / Bloomberg

原題:North Korea Fixer Is Second Canadian Probed by China Spy Agency(抜粋)China Says Two Canadians Subjects of National Security Probe (抜粋)

(中国外務省報道官の発言を追加して更新します.)
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