ドル・円じり高、米中協議楽観や欧州不安緩和で113円半ば

更新日時
  • ユーロはECB政策委員会待ち、ポンドはメイ首相信任後に上昇一服
  • リスクオンになりつつもドル・円はレンジで方向感模索-CIBC

東京外国為替市場のドル・円相場はじり高。米中通商協議への楽観や欧州不安の緩和を背景に、リスクセンチメント改善に伴う円売りがやや優勢となった。

  • 13日午後3時11分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=113円44銭。朝方付けた113円21銭から一時113円50銭まで強含み
  • ユーロ・ドルは横ばいの1ユーロ=1.1368ドル。欧州中央銀行(ECB)政策委員会を控えて小動き
  • ポンド・ドルは横ばいの1ポンド=1.2625ドル。メイ英首相信任後に上昇一服し、東京市場ではやや弱含み



市場関係者の見方

CIBC証券金融商品部の春木康部長

  • リスクオン環境になりつつあるが、ドル・円の反応は鈍い。112ー114円のレンジ相場の中で方向感を模索している状況
  • ECB政策委員会では成長見通しがどこまで下方修正されるかがポイント。イタリア懸念は収束しそうで、ユーロはどんどん下値を売る感じにはならないだろう

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

  • 米中問題の進展もあり、過度に悲観的にはならずとも、まだ楽観的にもなれず、中途半端な状況が今日も続くだろう。ドル・円は引き続き113円台中心の膠着(こうちゃく)相場に
  • メイ英首相の信任投票では反対票も多く、英国の不透明感はまだ残りそう

IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト

  • ECBは内憂外患で、ドラギ総裁が利上げについてタカ派的なシグナルを送ってくる可能性は低い。そうなるとユーロ買い需要が高まらず、むしろドル高圧力の方が優勢になる可能性が高い
  • ドル・円も底堅いとなるが、日米金利差縮小が上値を抑えているのは明白。上がっても114円前半では抑えられるだろう

背景

  • 事情に詳しい関係者によると、中国政府は「中国製造2025」戦略の一部について、達成目標の延期を検討
  • 12日の米株式相場は米中通商協議への楽観から上昇。13日のアジア株はほぼ全面高で、日経平均株価は200円超の上げ
  • 英与党保守党の信任投票で勝利したメイ首相は13日、欧州連合(EU)首脳会議に出席する。離脱合意案の議会承認を目指し、EUに譲歩を促す同首相の働きかけはこれまでのところ成功していない
  • イタリアのコンテ首相は12日、来年の財政赤字目標を国内総生産(GDP)の2.04%とする案を欧州委員会に提出
  • ECBは13日の政策委員会後に経済成長やインフレの最新予測を公表。金融政策については、今月末の資産購入終了を正式決定する見込み

  

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